
そしてフロンターレの2人の主役が、まだベストコンディションではないことも考慮するべきだろう。小林悠のシーズンスタートはリーグMVPの標準にはなく、鹿島アントラーズの金崎夢生やマインツの武藤嘉紀が、彼よりもいいプレーを披露し続ければ、バイド・ハリルホジッチ監督のチームから外れても不思議ではない。加えて、中村憲剛はプレーメーカーとしての役割を家長昭博に奪われている。
J1通算180ゴールに「ヨシメーター」を更新した大久保は日曜日の川崎のヒーローだった。しかし他にも、素晴らしい活躍をした選手がいたことを明言するべきだろう。大島僚太は守備でも、攻撃の開始点としても機能していた。チョン・ソンリョンは常に信頼できる存在であり、私が思うこの試合のマン・オブ・ザ・マッチだった谷口彰悟は、グランパスのジョーを完封し、終了直前のゴールライン上のクリアでチームを救った。
登里享平は前後半を通じてガブリエル・シャビエルをタイトにマークし、ピッチ上のどこにでもついていくことで、彼にファイナルサードで仕事をさせなかった。それゆえジョーがボールを触る機会も少なかったのだ。ブラジル王者のコリンチャンスから加入したジョーは、精彩を欠いたパフォーマンスに終始し、17歳の成瀬竣平と交代するまでシュート1本にとどまった。
鬼木達監督は師匠である風間八宏監督に、圧倒的な形で勝利した。グランパスは1点ビハインドを負った後も明確な反応を見せず、95分のコーナーキックから生まれた、あわや同点という混戦以外でチャンスを作ることができなかった。もし川崎の、J1リーグでのパフォーマンスレベルが今後も続き、“運”も彼らに味方すれば、ACLでの屈辱はすぐに忘れ去られるだろう。
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Twitter: @GunnerTNB
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