Jリーグ 横浜F・マリノス

Dr.TRIBE【試合診断書】Jリーグ第4節浦和レッズ対横浜F・マリノス

明治安田生命J1リーグ第4節浦和レッズ対横浜F・マリノスが18日に行われた。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

浦和レッズMOTM(最優秀選手):西川周作

81分の失点シーンまで、ウーゴ・ヴィエイラのゴール前での決定機をことごとくビッグセーブで防いだ。彼の安定したプレーがなければ、もっと早い時間に失点していてもおかしくなった。

浦和レッズTHW(ザ・ハード・ワーカー):菊池大介

負傷の遠藤に代わって右サイドバックで先発し、前半は高いポジションを取って精度の高いクロスからチャンスを演出した。チームが劣勢となった後半も最後まで攻守で走力を発揮。

浦和レッズMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):柏木陽介

後半に運動量の低下と守備の軽さが目に付き、相手にデイフェンスライン前のスペースを使われる一因となった。キャプテンとしてチームを鼓舞する姿勢を示したかった。

横浜F・マリノスMOTM(最優秀選手):ウーゴ・ヴィエイラ

彼の評価は「ゴールを決めたか決めなかったか」それに尽きる。3回の決定機を外したが、殊勲の決勝弾を決めてヒーローとなった。リーグ戦2試合連続ゴールと好調を維持している。守備で最高のパフォーマンスを披露した飯倉大樹もウーゴと同様の貢献度だ。

横浜F・マリノスTHW(ザ・ハード・ワーカー):天野純

中盤3枚のバランサーを担った。ボールに関与することこそ少なかったが、両チームトップとなる12.2kmを走り抜いている。ボールを持てば効果的な楔を打ち込む。攻守の切り替えも早かった。チームの主軸として役割を全うした。

横浜F・マリノスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ユン・イルロク

ウーゴ・ヴィエイラへの決定的なヘディングパスが1本あったが、迫力不足は否めない。守備面でも寄せの甘さからピンチを招いている。1stチョイスであることには変わりはないが、イッペイ・シノヅカが好パフォーマンスを見せているだけに、目に見える結果が欲しいところ。

浦和レッズ監督:堀孝史

従来のシステムからウイングを両サイドに張らせない形に変更したことで前半は攻撃に流動性が生まれ、相手が高いディフェンスラインを敷いたこともあり前節までの手詰まり感が減少した。しかし後半に対策を取られて運動量が低下すると、チーム全体のバランスの悪さが露呈しボールを保持することができなくなった。選手交代で戦況を打開することもできず、最終的には後味の悪い敗戦となってしまった。

横浜F・マリノス監督:アンジ・ポステコグルー

数的同數でプレッシングを受けた場合、ビルドアップが機能不全に陥る課題を抱えて臨んだ今節。ポステコグルー監督の改善策はDFを剥がすアイデアとスキルを持つバブンスキをアンカーの位置に置くことだった。この策が上手く機能し、浦和レッズを押し込むことに成功。相変わらず終盤のリスクマネージメントに課題は残すものの、結果が欲しい一戦に見事勝利し、今季初の勝ち点3を手にしている。