
ロジャーズは楽しく効果的な攻撃重視のサッカーを実現できる。手持ちの駒を活かすことも可能だ。だが、もちろん結果が従わなければ意味がない。アーセナルに必要なのはチームを新たな高みに導ける人材であり、現在のベンゲルの成績を継続することではない。ロジャーズは成績の点でも称賛に値する。
スウォンジーではチャンピオンシップからの昇格に導いただけでなく、クラブをプレミアリーグに定着させた。さらに彼の最終年だった2011/12シーズンの勝ち点47は、その後の6シーズンで1度しか超えられていない。勝ち点について言えば、2013/14シーズンのリバプールでの84ポイントはプレミアリーグ創設以来クラブで2番目の記録だ。
ライバルのレンジャースが長いこと厳しい状況に置かれていたことを考えれば、セルティックの監督は簡単な仕事だという人もいるだろう。しかしロジャーズはグラスゴーで期待以上の成果を出している。昨季は38試合で34勝4分けで、就任以降国内の全ての大会で優勝。また国内リーグ63試合負けなしで、1917年以来の英国記録を更新した。
ロジャーズの能力に関して唯一クエスチョンマークが付くのは、獲得選手が期待に沿えないことがある移籍市場での活動だ。しかしバルセロナの元フットボール・ディレクター、ラウル・サンレヒ氏を引き抜き、ボルシア・ドルトムントの元スカウト、スベン・ミスリンタート氏をスカウト部門のトップに据えたことで、ベンゲル退任後のアーセナルの監督は全権を握るのではなく主に戦術とトレーニングに集中することになるだろう。
サッカーのスタイル、選手の育成と成績の点で、ロジャーズはアーセナルに適した監督だ。ベンゲルの後継者として筆頭の候補者ではないかもしれないが、真剣に検討する価値がある。
著者:ブレア・ニューマン
イタリアとスコットランドのサッカーを専門とするフリーランスライター。『Tifo Football』などに寄稿している。
Twitter: @TheBlairNewman
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