レアル・マドリード パリ・サンジェルマン

CL決勝トーナメント1回戦2ndレグ、レアルがPSGを下しベスト8進出決定。地力の差を見せつける

 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)とレアル・マドリードが日本時間7日早朝に対戦した。

 マドリードは負傷によりコンディションが万全でないルカ・モドリッチ、トニ・クロースに代えてマテオ・コバチッチ、マルコ・アセンシオを起用。トップにクリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマを擁する4-4-2を採用した。一方、PSGはアンカーにチアゴ・モッタ、インサイドハーフにアドリアン・ラビオとマルコ・ベッラッティ、ウイングにはディ・マリアとキリアン・ムバッペを起用する4-3-3の布陣で挑んだ。

 前半はPSGがボールを保持する展開。マドリードは4-4-2のブロックを敷き、ドブレ・ピボーテ(ダブルボランチ)のマテオ・コバチッチとカゼミーロがフィルターとして機能。手数をかけないカウンター攻撃でチャンスを作り出した。一方のPSGは、ベッラッティを中心としたパスワークで崩しにかかるも、チャンスとなったのはムバッペやディ・マリアのスピードを活かしたカウンター攻撃。両チームともカウンターから決定的なシュートを放つもGKの好セーブもあり、無得点で前半を終えた。

 後半もPSGがボールを握り、マドリードが隙を狙う。後半51分、ついに均衡が破れる。ハーフウェイライン付近でダニエウ・アウベスからマルコ・アセンシオがボール奪取すると、ロングカウンター発動。長い距離をドリブルで駆け上がり、キープから裏へ抜けたルーカス・バスケスへパス。左足であげたクロスにC・ロナウドが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。マドリードが先制に成功した。

 後半66分、ペナルティエリア左手前でベッラッティが倒されるもノーファールの判定が下される。このジャッジに怒ったベッラッティが激しく抗議。この行為に主審は2枚目のイエローカードを提示し、退場を宣告した。

 10人となったPSGだが、すぐさま反撃に出る。後半71分、ショートコーナーからファーのチアゴ・シウバが折り返し、途中出場のパストーレがダイビングヘッド。一度はDFに当たり跳ね返るも、最後はカバーニにボールがあたり、ゴールに吸い込まれた。

 攻勢を強めたいPSGだったが、後半80分C・ロナウドに右サイドを突破されるとゴール前のこぼれ球から最後はカゼミーロがシュート。ディフェンダーに当たったボールはGKの逆をつき、無情にもゴールネットを揺らした。

 その後は数的優位を生かしてマドリードが試合を支配。このまま2ndレグも2-1でマドリードが勝利。2戦合計5-2の完勝でレアル・マドリードがベスト8へ駒を進めた。