中でも大きな存在感を発揮したのが、MF米本拓司だ。縦横無尽にピッチの広範囲をカバーしたダイナモは、他の選手を圧倒する17回の守備的デュエルを記録している。米本に続くのがMF髙萩洋次郎の10回であるということからも、その飛び抜けたアグレッシブさが際立つ。他にも米本はチームで2位となる10回のインターセプトをマークし、浦和の中盤に余裕を与えなかった。また高萩も主にMF柏木陽介を相手にデュエルを展開するだけでなく、時にはセンターバックのポジションをカバーするなどフィジカルに優れるセンターハーフの守備面での貢献は大きかった。
例えば53分、森重が最終ラインから左サイド寄りへボールを持ち運ぶと、高萩は速やかにチームの最後方までのポジションを下げている。森重のフィードは中盤で相手に奪われるが、まず米本がボールホルダーで寄せ、興梠へのクサビに対しては高萩が対応して前を向かせていない。この結果、浦和左サイドのマルティノスにボールが渡った時には既にクロスに対応できる陣形が整っている。
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