ラ・リーガ ヨーロッパリーグ

ビジャレアルに衝撃。昨年の夏から同クラブへ加入したDFが逮捕される

 ビジャレアルは22日にヨーロッパリーグ、ベスト32リヨンとのセカンドレグを控えている。初戦は3-1でリヨンに敗北を喫しているため、どんな小さなミスも許されない試合だ。しかし、この試合を控えた同クラブにとんでもない事態が発生した。20日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 バレンシア治安警察はビジャレアルのDFルベン・セメドを現地時間20日の朝に逮捕した。セメドからある被害を受けた男性が告訴をしており、その後の捜査の結果の逮捕だ。しかも容疑は一つではなく、決して軽いものではない。

 セメドは12日に他の男2人と共に、被害者男性を拉致。ベテラにある自宅に被害者を連れ去り、拘束したままそこで暴行を加えた。これは、被害者の家の鍵を得るためであったという。

 報道によると、被害にあった男性はセメドもしくはその関係者に対して恐喝をしていた疑いがあるという。今回の犯行は被害者の家に入り、ゆすりとられたお金とその“弱み”を回収するためのものだったようだ。

 もし真実であるのならば被害者が行っていた恐喝は許されるものではない。しかし、それがセメドが行った犯罪行為に対する免罪符になるわけでは決してない。

 被害者の訴えによると、この犯行時にセメドの仲間は脅迫行為の一つとして発砲をしたという。威嚇射撃であり、被害者は被弾しなかったようだ。しかし、武器を使った脅迫であり重大な犯罪行為には変わりない。

 セメドは昨年の6月にポルトガルのスポルティングより移籍した。ポルトガルの世代別代表にも招集されたことがある。しかし、同クラブでの出場回数は未だ少ない。

 ビジャレアルの主力メンバーはないため、戦力面では直接的な影響はないかもしれない。しかし、精神面で他の選手たちに対する影響が懸念される。同クラブのイメージダウンは必至だろう。