欧州サッカー連盟(UEFA)は、来季から移籍市場に新たな制限を設ける予定のようだ。22日にスペイン『マルカ』が報じた。
欧州各国のクラブが収支のバランスを取るようにするためにUEFAにより独自に定められたファイナンシャル・フェアプレー制度(FFP)。オーナーのポケットマネーによる補助はカウントしないため、健全なクラブ経営が求められ、違反すると重いペナルティーが科せられる。
そんなFFPが、より厳しいものになる可能性が高まってきた。その背景には、パリ・サンジェルマンが行った前代未聞の大型補強がある。同クラブは今夏、バルセロナから市場最高額の2億2200万ユーロ(約300億円)でブラジル代表FWネイマールを獲得し、来夏には1億8000万ユーロ(約245億円)でフランス代表FWキリアン・ムバッペを買い取ることが濃厚になっている。「有って無いようなもの」のような状態になりつつあったFFPをしっかりとしたものにすべく、UEFAが動いた。
気になる新ルールは、「収支差額を1億ユーロ(約136億円)以内にしなければならない」というもののようだ。UEFAは、この制度により資金潤沢なクラブが市場に投資しすぎることを抑えようと考えているという。この新制度は早ければ来シーズンから適用される見込みではあるものの、5月24日に行われる理事会での投票により最終的には施行するかどうかが決まることになっている。
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