セリエA ラツィオ

過小評価されてきたラツィオのスター、ルイス・アルベルト。リバプール時代に見込まれた才能を発揮

右:ルイス・アルベルト 写真提供:Getty Images

 アルベルトはここまで、セリエA試合に19出場6ゴール8アシストで貢献しており、インザーギ監督チームにとって不可欠な存在として自身を固めている。今シーズンのコンディションは良く、従って昨年11月にスペイン代表の召集も受けた。バルセロナやナポリのようなチームとの関連も場違いなものではなくなっている。

 25歳にして重要な時期に突入し、ついにアルベルトは喜んでチャンスを与えてくれるクラブの元で本領を発揮した。2015年にリバプールからミランに移籍したスソにも状況は似ている。”大富豪”の鼻先からこのような才能を獲得することは、思慮のない支出を奨励する不安定な文化の中で、ラツィオのようなチームがどのように繁栄し続けることができるかを示している。

 スポットライトから外れてプレッシャーも軽減され、有機的に発展するチャンスを得たアルベルトは、初期に有望視されていたような選手に成長した。新契約の交渉は順調に進んでいる。セリエA最高レベルでの一貫性に運命づけられているアルベルト。同”背番号18″がチームに留まる確証を得られないことには、ラツィオも気が気でないだろう。

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