ブンデスリーガ プレミアリーグ

早くも活発な動きをみせる冬の移籍市場。大物選手の移籍を振り返る

1月に始まったばかりの今冬移籍市場だが、大型移籍が頻発している。リーグ制覇・CL制覇を狙うクラブのラストピースとなれるのか。今冬加入選手に注目が集まる。

セオ・ウォルコット
前所属:アーセナル
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移籍先:エバートン

2006年に若干16歳でサウサンプトンからアーセナルに加入したウォルコット。怪我に悩まされながらも、クラブ在籍12年で397試合108ゴールを記録した。

今季プレミアリーグでの先発出場はゼロ。ロシア・ワールドカップ出場を目指し、最古参の選手がついにクラブを離れることになった。

エバートンはサウサンプトンなどとの獲得競争に勝利し、移籍金2000万ポンド(約31億円)で獲得決定。オリンピアコスへ移籍したケビン・ミララスの後釜補強に成功した。

フィルジル・ファン・ダイク
前所属:サウサンプトン
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移籍先:リバプール

マンチェスター・シティがモナコからDFバンジャマン・メンディを獲得した際に支払った5200万ポンド(約75億4000万円)を上回るDF史上最高額7500万ポンド(約108億7500万円)で補強に成功した。

昨季終了後にリバプールとファン・ダイクは個人合意に至っていたが、サウサンプトンが不正に接触したと提訴。約半年後に念願の獲得を実現した。

移籍後初の試合(エバートンとのダービーマッチ)でゴールを挙げるなど、早くも存在感を見せている。

フィリペ・コウチーニョ
前所属:リバプール
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移籍先:バルセロナ

憧れのクラブに悲願の移籍を果たしたコウチーニョ。クロップ監督が退団時に声明を発表した通り「止める術は全て尽くした」といったところだろう。

昨夏の時点でトランスファー・リクエストを提出したものの、クラブは拒否。失意に満ちたコウチーニョだが、それでも半年間リバプールのために懸命にプレーした。

そして、ついに今冬バルセロナへ加入。移籍金は1億6000万ユーロ(約217億円)と、バルセロナに史上最高額で加入した選手となった。

ロス・バークリー
前所属:エバートン
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移籍先:チェルシー

昨夏にもチェルシーはバークリーの獲得を目指していたが、ハムストリング負傷の影響もあり交渉は決裂。当時合意に達していた移籍金は3500万ポンド(約53億円)だったようだ。

半年後の1月5日、移籍金1500万ポンド(約23億円)でエバートンからチェルシーに加入することが決定。

移籍金が大幅に減額した背景としては、契約期間が来夏までとなっており、エバートン側が移籍金を得られる今冬中の放出を希望したためだとみられている。

ザンドロ・バーグナー
前所属:ホッフェンハイム
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移籍先:バイエルン・ミュンヘン

バーグナーはバイエルンの下部組織出身で11年間過ごした後、2007/2008シーズンにブンデスリーガデビュー。バイエルン退団後はブレーメン、ヘルタ・ベルリン、ダルムシュタットなどを渡り歩き、昨季ホッフェンハイムに加入すると大ブレイク。

昨年6月に29歳にして念願のドイツ代表デビュー。代表でも7試合で5ゴールを記録した遅咲きのストライカーだ。

ストライカーだが、新天地バイエルンでの背番号は「2番」に決定している。

ジュゼッペ・ロッシ
前所属:無所属
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移籍先:ジェノア

現在30歳となったG・ロッシは、2011/2012シーズンに十字靭帯を断裂し1年以上に渡って長期離脱を強いられると、復帰後の2013/2014シーズンにも十字靭帯を損傷。

さらに2016/2017シーズンにも再び十字靭帯を断裂しており、負傷に悩まされるキャリアを送っている。

昨夏にセルタを退団して以降、無所属となっていたが、昨年12月にセリエAジェノアへ加入。コッパ・イタリアで8か月ぶりに公式戦復帰を果たした。

レオン・ゴレツカ
前所属:シャルケ
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移籍先:バイエルン・ミュンヘン(6月30日)

今月19日、バイエルンへの移籍が正式発表されたゴレツカ。合流は来夏の6月30日、4年契約で加入することが決定している。

同様のルートを辿ったマヌエル・ノイアーは移籍金3000万ユーロ(約40億円)を残したクラブを去ったが、ゴレツカの場合は契約満了に伴う移籍金ゼロでのフリー移籍。

今季終了までシャルケでプレーを続けるが、ライバルクラブへの移籍でファンからの反発は免れないだろう。

ロビン・ファン・ペルシ
前所属:フェネルバフチェ
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移籍先:フェイエノールト

フェイエノールト下部組織出身のファン・ペルシは、2002年にデビューを飾るとすぐさま主力に定着。

2004年にアーセナルへ移籍すると、2011/2012シーズンには30ゴールを挙げプレミアリーグ得点王に輝いた。2012年、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍後も好調を維持し、異なるクラブで2シーズン連続となる得点王を受賞。2015年にフェネルバフチェへ移籍した。

トルコでも通算40ゴールを挙げるなど活躍したが、今季は故障に悩まされ公式戦4試合出場のみ。14年ぶりに古巣フェイエノールト復帰が決定した。

セドリック・バカンブ
前所属:ビジャレアル
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移籍先:(北京国安)

今季ビジャレアルのエースとして14ゴールを挙げていたバカンブ。昨年10月にはアフリカ人選手として初めてリーガ月間最優秀選手賞を獲得した。

しかし、今月17日にビジャレアルとの契約解除が発表。中国スーパーリーグ・北京国安が契約解除金4000万ユーロ(約54億円)を支払ったとみられている。中国サッカー協会の設定した制度により、移籍金総額6500万ポンド(約100億円)となる見込みだ。

北京国安はまだ発表されていないが、アフリカ人選手として史上最高額の移籍金、中国でも元ブラジル代表MFオスカルの6000万ポンド(約92億円)に次ぐ高額移籍となるようだ。

アルダ・トゥラン
前所属:バルセロナ
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移籍先:イスタンブール・バシャクシェヒル

今季1試合も出場できずに戦力外扱いとなっていたアルダ。バルセロナは800万ユーロ(約10億円)の高額年俸を負担に感じており、この冬に放出することを目指していた。

今月13日に母国トルコリーグのバシャクシェヒルへ2年間の期限付き移籍することが決定。

年俸は全てバシャクシェヒルが負担することとなっているようだ。

フランシス・コクラン
前所属:アーセナル
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移籍先:バレンシア

アーセナルの下部組織から2008年にトップ昇格。これまでプレミアリーグ通算150試合以上に出場したものの、今季は先発1試合、6試合の途中出場のみと出場機会に恵まれていなかった。

今月11日、10年間過ごしたアーセナルからバレンシアへ加入することが発表された。

契約期間は2020年6月30日まで。違約金は8000万ユーロ(約107億円)、移籍金は1200万ポンド(約18億円)とみられている。

ヴェスレイ・スナイデル
前所属:ニース
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移籍先:アル・ガラファ

オランダ代表歴代最多出場記録を持つ”レジェンド”スナイデル。昨年8月にガラタサライからニースへ加入したスナイデルだが、今季はリーグ戦出場5試合にとどまっていた。

アメリカMLSへの挑戦や、Jリーグ入りなども浮上したが、新天地はカタールに。

1年半契約でアル・ガラファに加入することが決定している。

ルシアーノ・ビエット
前所属:アトレティコ・マドリード
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移籍先:バレンシア

スポルティング・リスボンとクラブ間合意に達していたが、ビエット本人がこれを拒否。恩師マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が率いるバレンシアへの移籍を決断した。

ビエットはセビージャに所属していた2016年12月以降、1年以上無得点が続いていたが、バレンシア移籍後2試合目でいきなりハットトリックを達成。

数々の選手を再生させてきたマルセリーノ・ガルシア・トラル監督のもとで再起を誓っている。