アカンジは欠点のないディフェンダーのように見える。ここ数ヶ月ではCLやワールドカップ予選レベルの試合でも通用することを証明した。しかし、まだ疑問は残る。はたして優れたアタッカーを擁し、試合数も多いブンデスリーガの速いペースに慣れることができるのか。バーゼル時代よりも彼を必要とするパスワークにフィットするのか。一試合で80~100本のパスを成功させることができるのか。また十字靭帯の負傷は常に不安要素であり、身体能力の低下に繋がりかねない(バスケットボールを見れば分かるだろう)。とはいえ、2150万ユーロは膨大な金額ではない。同じように若く技術的に優れたトップレベル以外のリーグのセンターバックで言えば、トッテナムはアヤックスで1年だけプレーした21歳のダビンソン・サンチェス獲得に4000万ユーロを費やしている。特にドルトムントが過去のセンターバック補強で無駄にしてきた金額を考えれば、安いものだろう。
著者:アベル・メシャロス (BundesligaFanatic.com)
アベルはハンガリーでサッカーを始め、ドイツ誌『キッカー』とテレビ番組『Ran』のおかげで90年代半ばにブンデスリーガに夢中になった。アメリカ在住の現在も、その情熱は続いている。またドルトムントファンであり、ドイツサッカーの新しいチームやタレントの出現への関心からウェブサイト『bundespremierleague.com』を開設した。出版業界の他に英語教育にも携わっており、クラフトビールを好む。
Twitter: @VanbastenESL、@BundesPL
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