ラ・リーガ バルセロナ

明暗分かれたスペイン2強。12年ぶり前半戦4位のレアル、下馬評を覆した無敗首位バルサ

C・ロナウド 写真提供:Getty Images

レアル・マドリード

レアル・マドリードの今季の戦いを振り返ろう。開幕節はデポルティーボ相手に勝利を収めたものの、第2節バレンシアに引き分けると開幕5試合で2勝2分1敗。スタートダッシュに失敗した。

開幕からつまずいたマドリードは第6節アラベス戦から4連勝と立て直す。CLでもドルトムントに勝利するなど浮上のきっかけを掴んだかに思えた。しかし、第10節で昇格組ジローナにまさかの敗戦を喫し、上昇気流に乗り切れず。

そして、ホームで迎えた第17節宿敵バルセロナ戦。0-3と完敗を喫し、バルセロナとの勝ち点差は14に開いた。さらに第18節セルタ戦で2-2の引き分け、第19節ビジャレアル戦は0-1と敗北。

12月にクラブW杯に出場した影響で1試合未消化という状況ではあるが、前半戦を終えて4位という成績は2005/2006シーズン以来、12年ぶりの低迷となっている。

常勝軍団の不振に周囲が騒つかない訳がない。ジダン監督の懐疑論、C・ロナウドの移籍希望説、新戦力補強の噂…12年ぶりの異常事態に現地メディアは”戦犯探し”と”救世主”を求め、報道が過熱している。

スペインメディア『アス』は「マドリードは開幕当初、C・ロナウド不在が原因で不振に陥った。しかし、次にC・ロナウド復帰が原因でゴールから遠ざかった。そして、首位との勝ち点差が原因で魔法が解けたことを全員が理解した」と分析。『スポルト』は「レアルの不振は基本的にC・ロナウドの崩壊。またBBC全体の崩壊だ。3トップはもう何か月も前に死んでいた」と批評している。

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