第96回全国高校サッカー選手権大会で準優勝となった流通経済大柏の本田裕一郎監督が、今大会の過密日程について試合後の会見で言及した。
本田監督はまず今大会で導入された交代枠5名制について「前よりは数段いいけど…」と前置きしつつ「そろそろこの大会を検証して、これが育成につながるのかどうか。18歳以下の育成をどうするのかを考えなければいけない」とし、続けてイングランドU17とU20代表がワールドカップを優勝した背景に「いい選手を集める方法を見つけたこと。それから指導者の研修を増やしたことが優勝につながったと聞いている。日本もそういうことを検証していかないといけない。Jリーグが発足して25年になり、いまだに20億かけてたった一人だったと笑いものにならないようにいろいろ検証していく時期じゃないかなと思います」と国際大会で活躍するイングランド代表を引き合いにし日本の育成方針を見直す考えを述べた。
さらに高体連について「高体連はプレーヤーズファーストを掲げているのだから、運営最優先ではなく選手最優先で考えてほしい。1試合やると人間の体は24時間開かないと回復しない。皆さんご存知なのに、連戦連戦になっている。そういうのは私たちの時代で終わりにしないといけない。96回の歴史で何を学んだか、何が進化したのかを検証しないといけない」と声を上げて力強く訴えた。
また、この過密日程は日本代表DF長友佑都もTwitterで改善を求めた。
高校サッカーの感動の裏で、決勝に上がった2校の日程見て驚いた。
1週間で5試合。。
いろいろな事情はあるんだろうけど、もう少し選手ファーストで考えてほしいな。
選手が潰れてからでは遅いよ。— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2018年1月8日
高体連はこの問題に対してどう受け止め対応していくのか、ただこのまま見過ごすだけでなく選手の将来を考え改善することをしていかなくてはならない。
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