高校サッカー

前橋育英、高校サッカー選手権初優勝。後半追加時間に劇的弾

 第96回全国高校サッカー選手権大会決勝、前橋育英高等学校(群馬)対流通経済大学付属柏高等学校(千葉)が8日に行われた。

 準決勝の上田西との対戦まで予選を含め無失点で勝ち上がり、準決勝でも6点を奪い勝ち上がってきた前橋育英と10年ぶりの王座奪還を狙う流通経済大柏の決勝戦にふさわしい対戦カードとなった。

 前半は大会屈指のクオリティを誇る両チームらしく、お互いにチャンスを演出。FKではトリックプレーなども絡めてゴールに迫るが中々得点は生まれない。

 お互いに得点を奪えないまま試合は前半アディショナルタイムの46分に、ここで前橋育英が決定機を作り出す。縦パスに反応した飯島陸が右足を振りぬくとボールは左ポストをたたく。先制にあと一歩まで近づくも、チャンスを逃してしまう。このまま前半は終了し、スコアレスでハーフタイムを迎える。

 迎えた後半、積極的に攻撃を仕掛ける前橋育英が63分に決定機を迎える。ワンツーでエリア内左で受けだした五十嵐理人が左足を振りぬく。しかし、枠をとらえきれずクロスバーを叩く。あと一歩のところで先制点が奪えない。

 35分には前橋育英が波状攻撃を見せる。しかし、GKの好セーブ、選手全員で守る姿勢で攻撃を跳ね返し、3度の連続した決定機をしのぎ切る。

 試合終了間際の後半アディショナルタイム、ついに前橋育英が試合を動かす。1度DFにブロックされたシュートのこぼれ球を榎本が直接シュート。地を這ったボールはDFの股を抜けゴールへと吸い込まれた。

 その後、試合が動くことはなく終了の笛を迎えた。前橋育英が劇的な後半アディショナルタイム弾で、史上初の全国高校サッカー選手権大会優勝を果たした。敗れた流通経済大柏は10年ぶりに優勝にあと一歩届かなかった。

1月8日に行われた第96回全国高校サッカー選手権大会決勝、流通経済大学付属柏高等学校(千葉)対前橋育英高等学校(群馬)を写真で振り返る。