ラ・リーガ レアル・マドリード

クラブW杯、レアルが南米王者グレミオ下し優勝。2年連続の世界一は大会史上初の快挙

 FIFAクラブワールドカップ決勝、欧州王者レアル・マドリード対南米王者グレミオの試合が日本時間17日に行われた。

 マドリードは、怪我から復帰した、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスと病気で欠場していたスペイン代表DFダニエル・カルバハルが先発出場を連ねた。一方グレミオは、延長戦まで戦った準決勝とスターティングメンバーを代えず、銀河系軍団に挑んだ。

 グレミオは、開始早々ハイプレスを仕掛ける。ファーストアタックでFWクリスティアーノ・ロナウドを削るなど、ボール奪取に意欲を見せた。そんなハイプレスを交わしながら冷静にパスを回すマドリードだったが、縦のパスを入れられずサイドに流れボールを失う場面が見受けられた。
 
 立ち上がり強固のディフェンスを見せるグレミオだったが徐々にマドリードがゴールを脅かす。19分カルバハルのボレー。24分クロアチア代表MFルカ・モドリッチの左足。38分にはCロナのFK。枠をとらえたシュートは少ないが紙一重のプレーが続き、いつ得点が決まってもおかしくない状況で前半を0-0で折り返した。

 後半7分ついにマドリードが先制。CロナがPA左で倒されFKを獲得。自ら蹴り抜いたシュートはミスキックにも見えたが壁の間をすり抜けゴールに吸い込まれた。

 12分には、裏へ抜け出したフランス代表FWカリム・ベンゼマが頭で中央にいたCロナに落としボレーシュート。ネットを揺らすも、ベンゼマの所でオフサイドの判定。これには、CロナがVARを要求するジェスチャーを見せるも主審は聞く耳を持たずそのままオフサイドの判定となった。

 24分1点を返したいグレミオは、前の試合で決勝ゴールを挙げたエバートン・スワレスを投入。前線にフレッシュな選手を入れ、攻撃にアクセントをつけようとするも、シュートを打たせてもらえない。

 33分マドリードは、ベンゼマに代えてウェールズ代表FWガレス・ベイルを投入し追加点を狙いに行く。37分そのベイルが魅せる。左サイドでもらったベイルがドリブル開始。ブラジル代表DFマルセロのオーバーラップを使い、中へ切込み無理やり左足のアウトサイドでシュート。これは枠を捉えたが、グレミオGKマルセオ・グロエが反応しゴールならず。

 その後もグレミオは攻めることすらできず、マドリードのディフェンスに手も足も出ないまま試合は1-0で終了し、マドリードが完封勝ちを収めた。

 優勝は、欧州王者レアル・マドリード。2年連続でクラブ世界一となった。また同大会2連覇は大会史上初の快挙でその強さを改めて世界に知らしめた。