辣腕代理人としてサッカー界を席巻してきたミノ・ライオラ氏。現ユベントス副会長のパベル・ネドベド氏やマンチェスター・ユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチなど錚々たる選手たちを顧客に抱えている同氏だが、現在ではその勢いも陰りを見せている。抱えている顧客選手たちはもちろん超一流ではあるが、近年は不調にあえいだり、思ったような成績を残せていない選手が多い。そこで今回は危機に瀕するライオラ氏顧客選手7選をご紹介する。
ポール・ポグバ
所属:マンチェスター・ユナイテッド
ポール・ポグバがまだ欧州サッカー界で最もホットな資産であるという否定できない事実があるものの、彼の市場価値はユナイテッドに復帰して以来下がり続けている。プレミアリーグではユナイテッドはCL出場権を逃し、ポグバはCLでプレーする機会を失った。今シーズン、ポグバは一定のパフォーマンスを見せ続けていたが、アーセナル戦でレッドカードをもらい退場。シーズンの重要な試合であるマンチェスター・シティ戦に欠場することになった。チームは敗北している。『Transfermarkt』によれば7200万ポンドから6750万ポンドに減少。さらには、バロンドールの審査員は彼をトップ30から外している。多くの者がポグバがユベントスでもう1~2シーズンプレーし選手として世界トップレベルへと成長しレアル・マドリードやバルセロナなどのトップレベルのビッグクラブへと移籍し恩恵を受けると思っていただろう。
エムベイェ・ニアン
所属:トリノ
ミランで高い評価を得ていた選手であり、クラブから1年足らずで契約延長打診されるほどの逸材であった。ニアンは17歳350日でゴールを記録し、ミランの歴史の中で2番目に若いゴールとなった。しかし、一連の負傷とローン移籍を繰り返した後に再び最高のパフォーマンスを見出すことはできなかった。現在はワトフォードから買い取るオプション付きのレンタルで、トリノに所属している。
ヘンリク・ムヒタリアン
所属:マンチェスター・ユナイテッド
有望だった昨シーズンの終盤と今シーズンの輝かしいスタートに乗り遅れたオフェンスのマジシャンを多くのユナイテッドの選手たちが目の当たりにした。その後、ムヒタリアンは不思議なことにモウリーニョのスターティングラインナップに復帰した。香川真司の二の舞になるのか?
マルコ・ベッラッティ
所属:パリ・サンジェルマン
アズーリ(イタリア代表愛称)との酷いパフィーマンスは、彼をスウェーデン代表に敗北しイタリア代表がW杯を敗退することの責任者にした。彼がパリで世界のトップトップのスポーツ選手の世界にいないこと、彼が喫煙をしているというゴシップ。ライオラ氏からのアドバイスで改善できただろう。
ジャンルイジ・ドンナルンマ
所属:ミラン
いくつかのイタリアメディアによれば、ライオラ氏はドンナルンマが精神的に圧力をかけられ、契約にサインすることを余儀なくされたとして契約の破棄を行おうとしているようだ。ミランと4年契約を結んだあと翌日にライオラ氏から祝福されたドンナルンマだが、セリエAでは素晴らしいシーズンを送っているとは言えない。来シーズンにチャンピオンズリーグでプレーする可能性は非常に低い。ライオラのミランへの主張はパリ・サンジェルマンからオファーを受けているからだろうと多くの人が考えている。
ロメル・ルカク
所属:マンチェスター・ユナイテッド
ライオラ氏からの絶え間ないアドバイスを何か月も受けた後、ルカクはユナイテッドに移籍し、大金を動かした。ルカクはシーズンを良い形でスタートし統計的にはうまく見えるかもしれないが、実際には彼は重要な試合では試合から欠けている。リバプール戦を欠場し、トッテナムとの一戦でもほとんど姿を見せず、チェルシーとの一戦ではモラタの活躍をより引き出す存在になってしまった。アーセナルのディフェンス陣には無力化され、シティに対してはインパクトを与えることに苦労していた。ユナイテッドはこういった難しい試合に勝つために大金を払ったが、ルカクはこれまでビッグ6との試合すべてで、不合格となっている。
マリオ・バロテッリ
所属:ニース
ライオラが抱えるもう1人のトッププレイヤーがバロテッリだ。『Transfermarkt』ニースでプレーしている彼の市場価値は2014年の2700万ユーロから810万ユーロに下落している。今夏にニースがバロテッリ獲得のオファーを受けなかったことは“スーパーマリオ”の衰退をはっきりと示している。
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