Jリーグ アビスパ福岡

名古屋、福岡の猛攻をしのぎ切りスコアレスドロー。1年でのJ1復帰を果たす

 明治安田生命J1昇格プレーオフ決勝が3日に豊田スタジアムで行われた。名古屋グランパスとアビスパ福岡が引き分け、名古屋がJ1昇格を勝ち取った。

 最後のJ1昇格の切符をかけ、激突した名古屋グランパスとアビスパ福岡。J2トップの85得点を記録した名古屋と、リーグ最少の失点と堅守を誇った福岡の対戦は試合前から高い注目を集めた。

 名古屋のキックオフで始まったこの試合、先手を奪ったのは福岡だった。流れたクロスを亀川がエリア内で左で広い、山瀬にパス。山瀬は左足を振りぬいたが、GK武田にセーブされ先制のチャンスを逃した。6分には駒野が上げたクロスのこぼれ球に三門が反応。ダイレクトでボレーシュートを放つが枠を捉えることはできない。

 13分には名古屋が逆襲に出る。CKを獲得し、柔らかいクロスを選択したキッカーのガブリエル・シャビエル。これを田口がヘディングでゴールに突き刺すも、シモビッチがGKに対してファールを犯したとしてノーゴールの判定となった。

 その後も、両者が積極的にゴールを狙うが待望の瞬間は訪れず、福岡のやや優勢といった形で前半を折り返す。

 迎えた後半、決定機を演出したのは福岡だった。13分、駒野がエリア手前右からクロスを供給。ウェリントンが頭で合わせ、ネットを揺らしたが、オフサイドの判定が下された。16分には山瀬が上げたクロスをウェリントンが頭で落としたが、詰める選手はいなかった。引き分けでも敗退が決まる福岡は、必死に先制点を目指すものの、得点を奪えない。勝負を決定づけたい名古屋もその1点が奪えない。

 積極的にゴールを狙いに行く福岡に対して、名古屋は守り切る選択をとった。アディショナルタイムは5分の表示。そして、審判は笛を吹きスコアレスのドローに終わった。リーグ戦3位の名古屋は引き分けでも勝ち抜きが決まるため、1年でのJ1復帰を果たした。