明治安田生命J1リーグ第34節ジュビロ磐田対鹿島アントラーズが2日に行われ、0-0の痛み分けで試合は終わった。
鹿島が勝利することで優勝を決めることになったこの試合、最終節ということもあり試合前から大きな注目を集めた。今季、好調を維持する磐田が序盤からアダイウトンを中心に積極的な攻撃を見せる。4分、左サイドから同選手がクロスを上げるとファーサイドで川又堅碁がヘディングシュート。しかし、GK曽ヶ端準が冷静に処理し浦和は難を逃れた。
負けられない鹿島だったが12分アクシデントに見舞われてしまう。相手選手と接触した西大伍が足を負傷。14分に伊東幸敏との交代を強いられた。鹿島は序盤に交代枠を1つ使わざるを得なくなってしまった。
23分、右サイドの深いところからエリア内をえぐった川辺がシュート性の高いクロスを送るものの、キーパーの股間を抜けたボールに合わせることはできなかった。25分にはゴール右ややエリア外側でFKのチャンスを磐田が獲得。キッカーの中村俊輔が柔らかいキックで直接ゴールを狙うが、クロスバーの上を通過した。
前半終了間際の43分、鹿島が決定機を迎えるCKを獲得し、クロスに植田直通がドンピシャで合わせるものの枠は捉えられず。しかし、このプレーは植田のDFに対するファールの判定となった。両者が積極的にゴールを狙いに行くものの、先制点は奪えずハーフタイムを迎えた。
迎えた後半は磐田は宮崎智彦に代え上原力也を投入する。しかし、最初に決定機を作り出したのは鹿島だった。52分、右サイドからの低いクロスに金崎夢生がフリーで合わせる。GKと1対1の場面だったが枠を捉えることはできなかった。
69分、アダイウトンからエリア内でフリーでパスを受けた川又がシュートを放つが、DFにブロックされ、決定機を逃している。75分、両チームが交代に動く。鹿島が遠藤康に代え鈴木優磨、磐田がムサエフに代え松本昌也を投入する。81分、レオシルバのスルーパスに抜け出したレアンドロがエリア内で左足シュート。しかし、枠を捉えることができない。37分、土井昌磨に代えペドロジュニオールを投入する。呼応するように磐田も39分に川辺に代え松浦を投入する。
是が非でも得点を奪いたい鹿島だが、堅守の磐田ディフェンスを崩し切ることができない。38分頃から終始攻撃を続けるもののゴールを奪うことができず90分を迎える。アディショナルタイムは5分となり、さらに攻撃のテンポを上げる鹿島だったが、大事なところでオフサイドを犯すなど流れを掴みきることができない。
96分、試合終了の笛が鳴り、この一戦はスコアレスドローに終わった。他会場で行われていた川崎フロンターレ対大宮アルディージャで川崎が大宮を下したことにより、鹿島はJ1優勝を逃している。
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