敵だけでなく雨にも打ち勝つ必要があるJリーグ
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Twitter: @GunnerTNB
日本は極端な国だ。冬の極端な寒さ、夏の極端な暑さ、そして極端な雨である。特に今年の大雨は休みなしにやってくる。Jリーグの公式ウェブサイトによると、2016シーズンには23試合で雨だった。2017年、まだ3節を残してその数は倍に達し、合計47試合で雨となっている。
1週間の間隔で台風が日本を襲い、国内中を激しい雨が打ちつける。多くのスタジアムでピッチがずぶ濡れになり、水たまりだらけ。これまで我々が見てきた中でいうと、サッカーをすることは不可能だ。他の多くの国で試合が延期される状況であろう。しかし日本ではそうではない。
延期をできるだけ避けるいくつかの理由がある。主な理由は事業計画だ。試合の再スケジュールによってクラブは金銭的損失を被ることになる。すでに移動したアウェイサポーター達の繊細な状況はもちろんである。また、何人かのファンらと話し、文化も問題であると推測する。
「日本人は期限通りが好きで、問題があったとしても変更したがらない。でもピッチのコンディションが悪いと、試合の質も悪くなります」と、柏レイソルのサポーター、ユウスケ氏は言った。
「延期は雷以外ではほとんどしない。たぶん日程を変えるのが大変だし、日本人は雨でもサッカーをすると思っている」と、川崎フロンターレのサポーター、マサト氏は言った。
コメントランキング