スロベニア戦前、初めてケイン、ラッシュフォードとラヒーム・スターリングの3人が揃うということで人々は大きな期待を寄せていた。それまでに彼らがイングランド代表でともにプレーしたのはわずか1分だけであった。だが、サウスゲート監督は期待に反し、スターリングを相手ペナルティーエリア前でよりクリエイティブな仕事が求められるトップ下の位置で試すことを選択した。彼はそういった役割をこなすことはできない。
スターリングはウインガー、特に右ウインガーとしてプレーすべき選手だ。そうでなければ、出場に値しない。トップ下の役割をこなすことができる選手はアリだけだ。彼は生まれつきのトップ下の選手だ。アリがラッシュフォードとケインといったストライカーの後ろでプレーすれば、すぐにイングランド代表は創造性に富んだ、ダイナミックな3選手を前線に手にすることになる。スピードのある3人にボールを繋ぐことができるようになれば、イングランド代表はワールドカップで大きなチャンスを手にすることができるはずだ。
ガレス・サウスゲート監督は4バックに固執することができないということをマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督のような監督から学ばなければならない。3バックを採用し、彼らを高い位置まで押し上げ、両ウイングバックをハーフウェーライン付近でプレーさせ、アリへの早い縦のパスを繋ぐようにする必要があるだろう。そうすることでアリはケインやラッシュフォードといった選手のスピードを生かしたプレーをすることができるだろう。
基本的にケイン、ラッシュフォード、アリは所属クラブとは違った役割を代表チームで求められている。トッテナムでのケインはアリ、クリスティアン・エリクセンやダニー・ローズのような選手たちから素早くパスを受けることができる。マンチェスター・ユナイテッドのラッシュフォードも同じである。また、ケインとアリは素早いカウンターを武器とするトッテナムでプレーしている。ラッシュフォードのユナイテッドも同様だ。だが、イングランド代表ではスローテンポでより注意深いプレーを求める保守的な監督の下でプレーしなければならないのだ。
コメントランキング