ブンデスリーガ アジア

バイエルンを待ち受けるは復活か低迷か。異例のスピード解任も浮上の兆しは見えず【MatchSTORY】

 昨シーズン、ユップ・ハインケス監督時代やジョゼップ・グアルディオラ監督時代に比べてもたつきながらもブンデスリーガ史上初の5連覇を達成したバイエルン・ミュンヘン。ドイツ国内で圧倒的な強さを誇ってきた同クラブが今シーズン、まれにみる不振でもがき苦しんでいる。

 今季、ブンデスリーガ開幕節と第2節で勝利を収めるも第3節にして早々と白星を献上。その後、再び持ち直すも第6節の対ボルフスブルク戦で引き分け、直後のチャンピオンズリーグの対パリ・サンジェルマン戦で3-0と完敗した。この敗戦が引き金となり、クラブはカルロ・アンチェロッティ監督の解任を決定した。昨シーズンのリーグ王者がまさかの早期解任に踏み切ったことは驚きを持って伝えられたが、この解任へのシナリオはプレシーズンの時点で完成しかけていたのだった。

 今夏に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(通称ICC)を、アジアを舞台に戦ったバイエルンは結局1勝しか挙げることができずにドイツへと帰った。特に、近年不調が続いているミランやインテルを相手に完敗したことを考えると、新シーズンを気持ち良く迎えるための準備になったとは言い難かった。

 そしてドイツに帰国した後、2年に1度バイエルンが主催するアウディカップに参加するも状況は改善しなかった。それまでの4大会で3回の優勝と1回の準優勝という、ほぼ無双状態のバイエルンがまさかの最下位で大会を去ることになってしまった。

 このように、万全とは言えない状態で新シーズンに臨まざるを得なかったバイエルンにはもはやこれまでのような強さは存在していなかった。サポーターのみならず、内部からも批判を浴びるようになってしまったことで、もはや舵取り不可能になったチームを監督解任でリセットし調子を取り戻し始めるかと思われた矢先、新監督初戦の対ヘルタ・ベルリン戦では2-0とリードしながらも追いつかれてしまい、白星を取りこぼしてしまった。試練の続く「眠れる獅子」が目覚めるのはいつになるのだろうか。