ベルギーで躍動する森岡亮太
著者:ステファン・スメット
ベルギー・ヘント在住。2010年よりヘントの報道を担当している。ベルギー紙『Het Nieuwsblad』とヘント地元紙『De Gentenaar』に寄稿している。
Twitter:@stefan_gent
森岡亮太という名の新しい若者がベルギーに現れ、今ジュピラー・プロ・リーグで爆発的に名をあげている。森岡は、昨年夏にワースラント=ベフェレンに移籍した26歳の日本人ミッドフィルダーだ。昨シーズン、ヘントでの活躍で見事なベルギーサッカー界への入り口を作った久保裕也の後に続いている。久保と同様に森岡も、新しいチームのシステムにものすごいスピードで順応しているようだ。
ヴィッセル神戸の選手であった森岡だが、ベフェレンへの移籍前には18ヶ月間、ポーランドのシロンスク・ヴロツワフでプレーしていた。当時は彼のベルギーでの例外的なデビューを予測できた者はいなかった。ベフェレンのフィリップ・クレメント監督は、なぜ森岡がチームにとって重要かを説明する。
「亮太は本当に知的なプレーヤーだし、支配的なチームでプレーするのが大好きなんだ。ベフェレンはそういうプレーをするチームだ。あるいは、だから彼はポーランドでは今のような質を発揮できなかった。ポーランドの監督は違う戦術を選んでいたからね」
自身もサッカー選手として450試合以上プレーしてきたクレメント監督は、明らかに森岡の大ファンだ。森岡は監督にアリン・ストイカやビクトル・バスケスといった大物選手らを思わせる。どちらもベルギーで傑出した活躍をみせた素晴らしい背番号10のプレーヤーである。しかしながら森岡自身はむしろ謙虚であり続け、先月ベルギーに越してきた妻と幼い息子ダンとの交流を楽しんでいるようだ。
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