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ミラノ市長が新スタジアム建設に待った。サン・シーロの共同利用継続を訴える

 ミラノ市長のジュゼッペ・サーラ氏がミラン、インテルがそれぞれ独自のスタジアムを保有しようとする動きを牽制したようだ。24日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 ミランとインテルはそれぞれが独自の専有スタジアムの保有を熱望しており、ミランがサン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)を手放し新スタジアムを建設、インテルがサン・シーロを購入し専有スタジアムとして使用するという話が進められている。

 しかし、ミラノ市長サーラ氏が現在も両クラブがサン・シーロを借りている状態にあり、今回の計画は失敗するとしてコメントを残している。ユーベは新スタジアムを建造した。しかし、それを繰り返すのは難しいです。また、ミラノ市民は世界で最も美しいスタジアムであるサン・シーロが好きです。

「各クラブが専有スタジアムを保有し成功を収めるのは理にかなっているが、ミラノは別のモデルケースを提供することができます。ユーベは新スタジアムを建造しました。しかし、それを繰り返すのは難しいでしょう。また、ミラノ市民は世界で最も美しいスタジアムであるサン・シーロが好きです」

「私はインテルと何回か会談しているし、両チームが別々のラウンジ、異なる入り口、専有エリアを使用するというルールで今も行われています。ミランとは一度しか話し合っていないが自治体のスタジアム周辺のエンターテインメントエリアを開発することは可能です」

「マドリードに行く人はベルナべウに行く。同じようにサン・シーロはミラノにとって重要なのです。すでに多くの来場者がいる美術館よりも大きな博物館の建設も予定されています。ミランとインテルが一緒にいることで、世界最高の名誉を獲得することができるのです。ローマ、ベネツィア、フィレンツェを訪れる観光客とは訳が違います」

「彼らはより多くのお金を落としていきます。彼らには情熱があるんです。サッカーという普遍的な情熱が。ですので、その点を発展させることは非常に重要なのです。休暇から戻ったら、ミラン、インテルの関係者とスタジアムについて話し合います」

 中華資本となり専有スタジアムの保有に躍起になっているミランとインテル。ミラノ市との折り合いがつけられるのか注目が集まっている。