ラ・リーガ バルセロナ

コウチーニョが本当に必要なクラブはバルサとリバプールどちらなのか。レッズの真の問題を考察する

コウチーニョが本当に必要なクラブは

著者:マッシモ・カッレガーリ
イタリア『メディアセット』のプレゼンターを務めるフットボールジャーナリスト。1996年に『Tele+2』にて解説者としてのキャリアをスタートさせ、『Eurosport』『Sportitalia』のコメンテーターを務めている。Twitter: @MaxCallegari

 リバプールのフィリペ・コウチーニョは25歳を迎えた今、キャリアで最も充実したときを過ごしている。昨季はプレミアリーグで13ゴール7アシストを記録した。最高のシーズンを送ったあと、バルセロナでネイマールの後継者として獲得を狙われるようになった。

 コウチーニョの移籍金は莫大に金額に達している。ブレンダン・ロジャーズ監督とユルゲン・クロップ監督の仕事のおかげで本来の才能を取り戻したコウチーニョは、直近2シーズンで素晴らしい活躍をみせた。コウチーニョは2013年にリバプールがインテルから獲得した際の10倍の移籍金で放出されるかもしれない。インテル時代のコウチーニョはうまくプレーできず、2年間半で3ゴールが精一杯だった。その後エスパニョールでコンディションを復活させながら、6ヵ月で5ゴールを記録した。

 リバプールのプレースタイルのおかげでコウチーニョは主人公としてプレーができるようになり、自分自身の価値を高めた。2010年にインテルの選手であった時のコウチーニョとは全く異なる選手となったのだ。

 当時のインテルはあまりにも多くの監督(ラファエル・ベニテス監督、レオナルド監督、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督、クラウディオ・ラニエリ監督、アンドレア・ストラマッチョーニ監督)を変更し、さらにそれぞれの監督は異なるスタイルで戦っていた。コウチーニョもバランスを取れずに悪影響を受けてしまった。

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