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アーセナル指揮官、ネイマール移籍でPSGを非難「国がクラブを所有すれば全てが可能に」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、巨額の契約解除金を払ってネイマールの移籍を成立させたパリ・サンジェルマンを非難した。4日、英紙『ミラー』などが報じた。

 今月、ネイマールは契約解除金満額2億2200万ユーロ(約290億円)をバルセロナに自ら支払いPSGへ移籍。PSGは契約上一切違約金を支払っていないため、FFP(ファイナンシャル・フェアプレー制度)には抵触しない見込みとなっている。

 PSGのオーナーは事実上カタール政府機関のQSI(カタール・スポーツ・インベストメンツ)が務めており、ネイマールに2022年カタールワールドカップ親善大使の役職を与える見返りに2億2200万ユーロ(契約解除金と同額)を支払うとみられている。

 アーセナルのベンゲル監督は巨額な契約解除金を”国”が支払うことに危機感を感じているようだ。

「国がサッカークラブを所有すれば、すべてが可能になってしまう。経営の健全化は尊重されず、FFP(ファイナンシャル・フェアプレー制度)は形骸化するだろう。我々は合理性のもと生きている。当然、それは我々だけではない。しかし、それを破る者が出てくれば同じレベルで競争することはできなくなってしまうんだ」