印象に残ったのは「小さな黄色い壁」
前半、浦和は素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、ドイツメディアの目は彼らではなく、ドルトムントの情けないディフェンスラインに向けられていた。「ドルトムントの守備は組織として機能していないシーンが頻繁に見られた」と試合を観戦した某ジャーナリストは話していた。ピーター・ボス新監督はわずか約2週間の練習しか行っていないだけに、彼の意見はもっともである。
また、日本との時差や気温差に慣れるための時間が選手たちになかったということにも不満を漏らした。そのほかにも浦和が現在シーズンの中盤を迎えているだけに彼らのコンディションが良いことやチームとして熟成されていることも挙げていた。また、何人かの人たちにとっては浦和のパフォーマンスよりも、ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムントのスタジアム)のサポーター席を彷彿させるほどの、GKローマン・ヴァイデンフェラーの後ろに見えた、小さな「黄色い壁(ドルトムントのチームカラーである黄色を身につけた人々)」が印象的だったようだ。
ドイツメディア『キッカー』のドルトムント担当記者は「ピーター・ボス監督のドルトムントのディフェンスラインが自陣で浦和にスペースを与えてしまう場面が頻繁に見られた。また、セットプレーの守備も改善の余地がある。浦和が追加点を奪うことができず、ドルトムントが1点差を追いかけるだけで済んだのはラッキーだった」と伝えている。
対戦相手の浦和以外でメディアが関心を示したのはマリオ・ゲッツェである。2014年ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦の延長戦で決勝ゴールを決め、ヒーローとなった彼が167日ぶりにピッチに姿を現し、30分間プレーした。自分たちのチームにかなり厳しいことで知られるドルトムントのファンは「単なるテストマッチにすぎない」とチームのパフォーマンスを特に気にする様子もなく、むしろゲッツェの代謝障害からの復帰を喜んでいるようであった。
また、オーバメヤンの将来についてもジャーナリストたちと同様にファンは関心を示している。ミランや中国の天津権健足球倶楽部といった多くのクラブが昨季リーグ31得点で得点王に輝いた彼の獲得に動いている。だが、7月18日(火)にドルトムントのスポーツディレクターのミヒャエル・ツォルク氏は今シーズンの放出はないとし、少なくとも今シーズンはドルトムントでプレーすることになる(契約は2020年まで)と話している。ピーター・ボス監督は今シーズンのオーバメヤンの残留を喜んでいるが、守備の改善を中心に、あと約2週間半の間にチームの準備を終えなければならない。最初の公式戦はリーグ王者バイエルン・ミュンヘンとのスーパーカップとなっている。
コメントランキング