横浜FC(6位)もまた期待を上回ってきている。特に得点マシンであるノルウェー国籍のFWイバ・ラーヤブの活躍が大きい。他に誰にも期待されていなかったクラブとして、東京ヴェルディ(7位)と水戸ホーリーホック(8位)がその実力を超えてきており、リーグでどのチームとも良い戦いができることを示した。
対照的に、5位の名古屋グランパスが期待外れとなっている。風間八宏監督はJ2基準に対して夢のメンバーを備えているが、未だそれを団結したチームにすることができていない。自動昇格は遠くなるばかりだ。このペースで勝ち点を上げることができなければ、最近J2で2年を過ごしたJ1クラブ、ジュビロ磐田とセレッソ大阪の屈辱を、彼らも繰り返すことになるだろう。
他に失望のチームは、過度に実用主義のサッカーが成功していない松本山雅(11位)と、J1の浦和レッズに似通った展開を行くジェフユナイテッド千葉(12位)だ。彼らはいつも机上で良いチームを組み立て、シーズンの終わりにファンを失望させる。千葉は現在J2で最高の総得点数で、下から5番目の総失点数だ。トップ6に入る黄金のチャンスがようやく現れた時、19位のロアッソ熊本に敗れた。
“予測不可能”とはJ2をよく表している言葉だ。しかし残念ながら予測不可能な興奮の良い面と、さらには選手のモチベーションが、来シーズンからは消えてしまうかもしれない。J1に昇格するためには、プレーオフの勝利チーム(3位から6位)がJ1の最後から3番目のチーム(16位)を相手にしたさらなるプレーオフに勝つことが必要になると発表されたからだ。
これは小さなクラブにとって良くない。さらなる壁が立ちはだかることになり、V・ファーレン長崎やファジアーノ岡山などを上層で見る可能性が減るだろう。おそらくJリーグは国内を通してより拡大していきたい考えだろうが、そのようにリーグの競争力を損なうことがどう良いことになり得るのか、疑問に思うところだ。
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