「私は侍だ」と内田も笑みを浮かべて話している。「今日、私たちは3-4-3というシステムでプレーし、4人の中盤の右サイドで私はプレーした。そのポジションでプレー出場するのであれば、ゴールも決めなければならないし、少なくともアシストしなければならない」と話し、より攻撃的なプレーをすることも嫌いではないことを認めた。今年が彼にとって最も重要な年になるかという質問に対しては、「そうですね、そうなることを願っています」と頷きながら、答えた。
内田がシャルケと契約更新をするのか、他のクラブを探すのかは新シーズンのパフォーマンス次第となる。29歳の内田は2018年までとなっており、約2年間ピッチを離れていた内田にかかるプレッシャーは計り知れない。
それでも、内田は良い状態にあり、膝への痛みを全く感じていない。第一線復帰という挑戦への準備は万全ともいえる。「必ず練習前に個人的に身体を安定させるためのプログラムをこなすようにしており、それが大きな助けとなっている」と内田は語っている。シャルケでは、内田は定位置を争いに加わることになる。右のサイドバックか、より攻撃的なウイングかは別として、実践から離れていた内田にとっては、タフな争いとなるだろう。
昨シーズン加入したコケと、新加入のパブロ・インスアのスペイン人2選手が内田にとっての最大のライバルとなるだろう。しかし、もし内田は今後のテストマッチで良いプレーをし続け、万全の状態を維持できれば、代表キャップ74を持つほどの彼はシャルケのチームへ復帰するチャンス以上のものを手にすることができるに違いない。今後の試合は7月15日(土)4部パーダーホルン戦、19日(水)ベシクタシュ戦、そして、21日(金)は同胞である日本代表DF長友佑都が所属するインテル戦だ。
著者:キム・デンプフリング(36歳)
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
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