Jリーグ サンフレッチェ広島

2017年J1リーグ前半戦ベストイレブン。C大阪から最多3選手が選出

センターバック

鹿島アントラーズの昌子源 写真提供:Getty Images

 センターバックとしては、セレッソ大阪のマテイ・ヨニッチが今シーズンの外国人選手獲得の成功例だ。近年のC大阪の弱点であったバックラインに安定性をもたらし、山下達也のミスを減らしている。

 鹿島の昌子源は昨年以来最高のパフォーマンスをする日本のセンターバックであり、すでにそのレベルは森重真人や槙野智章を超えている。鹿島のキャプテンである昌子は、この時点で日本代表における吉田麻也のパートナーとして選出されるのが明らかだ。

 2人のベテラン選手もベストイレブンに近かった。横浜F・マリノスの中澤佑二は39歳という年齢を感じさせず、2013年以来試合毎に90分間プレーし続ける。さらに負傷したり中断したりすることがない。磐田の大井健太郎は、同チームの守備の鍵でありミスがほとんどない。しかし残念なことに、日本代表の座を勝ち取るには33歳という年齢は高すぎるのだろう。

 最後に言及する注目すべきDFは、柏の中谷進之介である。日本代表が確実な鹿島の植田直通やガンバ大阪の三浦弦太以上に見込みのある選手だ。

サイドバック

浦和レッズの関根貴大 写真提供:Getty Images

 このところJリーグでは良いサイドバックの選手があまり出てきていない。

 浦和レッズの関根貴大はサイドバックではないが、右でも左でも通用するウイングバックとしてプレーしており、これに当てはまる。シーズン序盤を盛り上げた超攻撃的な浦和で活躍した。後に浦和が直面した危機によって彼もコンディションを少し落としたが、1日(土)に行われた対サンフレッチェ広島戦での復帰勝利で再びリズムを見つけることができた。守備の意識を高めることで、彼は日本代表の財産となり得るだろう。

 FC東京の太田宏介はセットプレーとクロスで信頼のおける選手であり、同チームの釈然としないシーズン前半における数少ないポジティブな要素の1つだ。また、磐田の櫻内渚は試合を重ねるごとに驚くべき活躍をみせた。広島の柏好文もここまで悲惨な展開の同チームを高い水準に保つ唯一の選手として挙げられる。

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