現在、最もCL決勝に近い男
今現在、近い将来、それを最も実現する可能性が高い選手を挙げるとすれば、ボルシア・ドルトムント所属の香川真司になるだろう。ドルトムントはトーマス・トゥヘル監督を解任し、現在後任を探している。同クラブは来シーズンのCL出場権を獲得しており、近年、ヨーロッパの舞台でも高いレベルを披露し続けている。香川にとって、2016/2017シーズンは納得のいくものではなかった。それでも、安定したパフォーマンスとともに、観客をあっと言わせるようなパスや高いテクニックでチームにとって、貴重な選手となっている。今シーズンのCLは準々決勝でモナコに敗れ敗退となったが、果たして来シーズン香川はCL決勝のピッチに立つことができるのだろうか。
一般的に、CL決勝の舞台に立つためにどんな能力が必要かということは定義しづらい。しかし、重要なことは“適切なタイミングでのビッグクラブからのオファー”と“ちょっとした運”ではないだろうか。また、そのオファーはその選手の適正ポジションやプレーの質を正確に把握した上でのものでなければならない。例えば、長友佑都(インテル)、内田篤人(シャルケ)、酒井高徳(ハンブルク)といった守備的な選手たちがヨーロッパの有名クラブでキープレーヤーとなることを誰が想像しただろうか。しかしながら、彼らにはまだ国際的な舞台で多くを成し遂げる力はない。
本田圭佑はミランというビッグクラブでプレーしていたが、ミランでCLの試合に出場したことは1度もなかった。モスクワ在籍時にプレー経験はあるが、決勝の舞台に立つ可能性は限りなくゼロに近かった。本田のように成熟した選手でさえ、たった一人でチームをCL決勝に導くことは不可能なのだ。
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