
著者:菊池大将(@yukkenokonoko)
ナポリ、リバプール、パリ・サンジェルマンが同居し熾烈を極めているチャンピオンズリーグ(CL)グループC。首位ナポリと最下位レッドスター・ベオグラードの勝ち点差はわずかに2と、どのクラブにもグループステージ突破の可能性が残されている。今回は日本時間29日に行われるPSG対リバプールに、フォーカスし勝てば天国、負ければ地獄のこの試合の勝敗を分けそうな5つのポイントをご紹介する。

前半20分までの流れ
グループステージ第1節ではリバプールのインテンシティの高さにPSGは20分ごろまで悩まされ、押し込まれ続けてしまった。この時間までにリバプールが先制できれば、試合を優位に進めることができるだろう。PSGとしては、この時間までに失点を許さない、もしくはリバプールの素早いプレッシャーに対して策を講じ回避することができれば試合の早い段階から主導権を握ることもできるはずだ。

PSGのビルドアップ
この試合に4バック、3バックのどちらで臨むとしてもビルドアップの形は重要になってくる。第1節ではマルキーニョスのポジション取りでビルドアップに融通を利かせ、サイドバックの位置でフリーを作りリバプールのプレス回避に成功した。第1節ではこのビルドアップの形から得点が生まれており、今節でも決定的なシーンに繋がる可能性はあるだろう。

ロバートソンvsムバッペ
第1節ではビルドアップの形と、そこからの前線の流動的な動きによりキリアン・ムバッペがサイドのスペースを使えるシーンが増えていった。これに対して素晴らしい対応を見せたのがアンドリュー・ロバートソンだ。粘り強く対応したことでチャンスを与えず、チームを大きく助けている。今節でも両者のマッチアップは何度となく繰り広げられるだろう。この1対1を制したチームは優位に立つことができるはずだ。

アクシデント
第1節でフアン・ベルナトの不用意なファウルにより、リバプールに2点目を献上したPSG。結果的にこのゴールが勝敗を分けたと言っても過言ではない。ともに高いレベルを維持するチーム同士が対戦する際には、ミスが相手をどれだけ助けるかということがよくわかる試合になってしまった。今節でもどちらかのチームに致命的なミスがあれば、それが結果に直結する可能性は高いだろう。

トーマス・トゥヘルの修正能力
国内で圧倒的な戦力を誇り、14勝0分0敗と全勝を維持しているPSG。得失点差(46得点7失点)も39と圧倒的な強さを誇っている。ただ、今シーズンのPSGは残している成績のわりに苦戦している。それでもトゥヘルが試合の中で我慢強く修正し、何とか全勝を維持してきた。リバプールとの第1節でもその修正能力は発揮され、ビルドアップがスムーズになり得点に繋がっている。今節でも彼の采配には注目だ。
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