
著者:チアゴ・ボンテンポ
ドラマは起こらずに終わる?もちろんそんなことはない。AFCチャンピオンズリーグの準決勝水原三星ブルーウィングスとの1stレグを、センセーショナルな逆転劇で制した鹿島アントラーズが、3-2リードをもって韓国で行われた2ndレグに挑んだ。技術的な優位性と最近の状態の良さで、鹿島が優勢に試合を進めた。少なくとも前半の印象はそうだった。
水原はポゼッションで鹿島を上回っていたが、クォン・スンテが守るゴールを脅かすには至らず、GKはセーブ0で前半を終えた。印象的だったことは、鹿島の韓国人GKで元全北現代の選手であるスンテがボールを触った時に、激しいブーイングを浴びせていたサポーターたちだ。
しかし34%のボールポゼッション率しかなかったにもかかわらず、1-0で前半をリードして終えたのは鹿島だった。鹿島にとってすべては想定内であり、あと45分でクラブ初のACL決勝にたどり着くところまで来ていた。
しかし悪夢が訪れたのは後半。1stレグよりも大きなドラマが待っていた。60分までに3ゴールを叩き込んだ水原が、合計スコアを2-4から5-4へと一気にひっくり返した。
怪我から復帰し、チームの守備を強化するはずだった昌子源が、この試合では弱点となった。3失点すべてが昌子のサイドから決められたもので、そのうち2つのゴールで彼は個人のデュエルで負けた。鹿島はキャプテンとともに崩れ落ちて行った。
水原はこの試合4点目のゴールをまたしても昌子のサイドからゲットしそうになったが、ボールをわずかにポストの外側に外れて行った。この、試合を終わらせるチャンスを水原は逃した。
鹿島はほとんどノックアウト寸前のファイターで、3つのパンチを食らったものの、かろうじて4つ目のKOにつながりそうなパンチを避けた。
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