ジョゼ・モウリーニョの後を継ぎ、2016/2017シーズンからチェルシーを率いたアントニー・コンテ。就任初年度に、前シーズンを10位で終えたチームをプレミアリーグ優勝に導くなど、成功は保証されたかのように見えた。しかし、昨シーズンは5位とチャンピオンズリーグのタイトルすら取れず、7月14日に解任されている。今回はそんなコンテのチェルシーが失敗に終わった5つの理由をご紹介する。
期待はずれの新戦力
昨シーズンのチェルシーは、特に序盤に苦しんだ。クラブレコードとなる5800万ポンドで獲得したアルバロ・モラタは期待外れの新戦力の象徴だろう。シーズン開始直後の数試合こそヘディングを武器にゴールを重ねたが、プレミアリーグの性質にフィットすることはできなかった。
ドレッシングルームでの信頼消失
昨夏に信じられないような噂レベルで報道され始めたのが、コンテとジエゴ・コスタの確執だ。シーズン前に「構想外だ」とコンテがD・コスタにメッセージを送ったと言われている。その後、それが事実だったことがわかりD・コスタはチームへの合流を拒否。アトレティコ・マドリードに移籍した。他にもダビド・ルイスやウィリアンとの不仲も報じられていたコンテ。選手との信頼関係の構築に失敗したと言えるだろう。
ホームで勝てない
モウリーニョ政権時に黄金期を築いたチェルシーだが、2017/2018シーズンのスタンフォード・ブリッジはサポーターにとって悪夢のような舞台だった。開幕節、バーンリー戦での3-2敗北やあのボーンマスに3-0で完敗した試合。シーズンを通してホームで苦しんだ。
意図がわからないフロント陣の愚行
2017/2018シーズンを前にした夏の移籍市場で、チェルシーのフロント陣は意味の分からない放出を行った。1人マンチェスター・ユナイテッドに放出したネマニャ・マティッチ。2人目と3人目は才能豊かな若手、ルーベン・ロフタス=チークとタミー・アブラハムの放出だ。
テリーの代わりになれなかったケーヒル
ジョン・テリーという偉大な選手の後を継いで、チェルシーのキャプテンを務めるというのは決して楽なことではない。ガリー・ケーヒルも苦労した。パフォーマンスでコンテを納得させることもできず、最終的に先発からも外れている。サッカーチームがうまくいっていないときは、キャプテンにはスタンダードを設定し、チームをコントロールしながら後押しして改善に持って行く役目が求められる。ケーヒルには荷が重すぎた。
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