ローマはホーム・スタディオ・オリンピコで日本時間3日未明に控えるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ・リバプール戦の前日練習において、先日発生した暴行事件におけるリバプールファンの被害者の名前が入ったトレーニングウェアを着用したようだ。2日、ローマ公式サイトやイタリア国内主要メディアなどが伝えている。
先週なかばにリバプールの本拠地・アンフィールドで行われたCL準決勝1stレグでは、試合前にスタジアム周辺で両クラブのサポーターによる乱闘が発生し、この中で20代のローマサポーターが50代のリバプールサポーターであるショーン・コックスさんを危篤状態に陥れるだけの過度な暴力行為を働いたとして地元警察に逮捕されている。また現在のコックスさんの状態に関する詳細に関しては伝えられていないものの、両クラブサポーター以外のフットボールファンからも心配する声が上がっている。
ローマはこの暴行事件を受け、コックスさんに対するメッセージとして胸に『Forza Sean(頑張れ、ショーン)』という文字が刻まれたトレーニングウェアを前日練習において着用しており、リバプール戦のキックオフ前にも同様に選手たちが袖に通すものとみられる。
今季のCLでは例年と変わらずピッチ内で素晴らしい試合が展開されている一方、ピッチ外でのサポーターによる事件が後を絶たない。4月上旬のCL準々決勝1stレグ・リバプール対マンチェスター・シティではリバプールサポーターがシティのチームバスに瓶をはじめとする物を投げつけるなど危険行為に及び、試合後にクラブが謝罪声明を出す事態に発展している。これらの事件をきっかけに試合前後におけるサポーターの行いが見直されることを願うばかりだ。
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