27日に行われた国際新参試合、日本代表対ウクライナ代表戦は2-1でウクライナが勝利を収めた。
試合後、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が会見に臨み、記者団の質問に答えた。
敗戦で喜ぶことはもちろんできない。しかし、前の試合よりも良かったと思う。悪くないものもたくさん見られた。相手は非常に技術があってサイドチェンジなども上手かった。われわれよりゲームコントロールができるチームと対戦したが、しっかり戦えたと思う。試合終盤で2、3回の得点のチャンスがあったが、そこで決められなかったのは残念だ。今回は、けがによって3、4人の選手を欠いていた。大会のときには、もう少し競争力のある戦いを見せられると思う。
終盤に2、3回チャンスがあったということだが、それ以前はセットプレーによる槙野のゴール以外、見るべきものがなかったように思う。それについての評価は?
決定力の課題というものは、世界中のどのチームも抱えていることだ。試合を通して4回か5回くらいチャンスを作れていた。(今回の)対戦相手は、カンボジアやシンガポールではないので、そんなに多くのチャンスは作れない。これでも多いほうだと思うし、相手よりも多くの決定機を作ったと思う。そして終盤の最後の5分間でいい決定機があったが、そういうところで決めないとと思う。得点を決めるというのは、どのチームにとっても重要なテーマであり、メッシやロナウドのような違いを見せる選手が(日本には)いない。得点力ということで、目立つ活躍ができる選手を探してきたが、そのトライをしなかったとは言えないと思う。
マリ戦よりもアグレッシブな試合だったと思うが、攻撃に関してはボールを持ったときに相手を跳ねのけるデュエルが厳しかったように見えた。そこを改善しないと上手く攻撃を作れないのでは?
準備の段階で、ゲームコントロールのところで上手くいっていなかった。(マリ戦では)慌ててプレーしたりバックパスが多かったり、ボールコントロールでのミスがあったりしたが、今日の試合ではそこが良くなっていたと思う。ボールを奪うこともより多くできたし、奪った後の狙いも素早かった。いきなりそれができるわけではない。ボールを奪ったあとのファーストパスが重要だが、奪ったゾーンを変えてプレーすることをしないといけない。そこが上手くいかなかった。そういったところは、相手のほうが上手かった。
それでも、ポジティブなものも見られた。今回のメンバーに2、3人(けがから)復帰すれば、ボールを奪った後のゲームコントロールが上がると思う。奪ったあとの素早いプレーが、現代サッカーには求められる。もちろん私が言っているように、まだ準備はできていない。これから改善するために、しっかりトレーニングをする必要がある。
それでも、ドローに限りなく近い試合はできた。(昨年の)ベルギー戦も、少し似たような試合だった。点を決めるのに、20回の決定機を作るのを待っているようでは勝てない。数少ないチャンスを決めるというのが改善点だ。ナーバスになっていたとは思わないが、奪った直後の冷静さがあれば。また奪った直後での、ボールをもらう前線の動きが連動しないといけない。改善するためのトレーニングは、これからたくさん行っていかないといけない。
マリ戦も今回も、フィジカル的な部分での差があったが、相手にとってより危険な存在となるためには、どんなことが必要だと思うか?
もちろん、その差によって起こる問題というものがある。われわれは自分たちの特徴を活かした守備と攻撃をしないといけない。もちろんフィジカル的なパワーで、相手に対応できる選手も必要だとは思うが、われわれの特徴に合わせたプレーが必要だと思う。中央にいる選手が、パワーの部分での対応も必要だと思うので、私もたくさんのオプションを見ている。そしてボールを持ったら、攻撃のところでわれわれの瞬発力、スピード、リズムの変化、速いボール回し、そして前に向かう動きといったものが必要だと思う。今日は引いてもらう動き、相手ゴールに背を向けた動きが多すぎた。そういった面も変えていかないと、本大会では上手くいかないと思う。われわれの特徴に合ったものを実行しないといけない。
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