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NECのTD、佐野航大の移籍騒動について振り返る「あくまで金銭的な価値だ」

佐野航大 写真:アフロスポーツ

 オランダ1部エールディビジのNECナイメヘンは、同クラブに所属するMF佐野航大を巡り移籍市場終盤に複数クラブから強い関心を受けた。移籍市場が閉まる直前まで高額なオファーが相次ぐ中でも、クラブは佐野の売却を選択せず、今2025/26シーズンの方針を維持した。

 オランダメディア『VoetbalPrimeur』によると、NECのテクニカルディレクターを務めるカルロス・アールベルス氏は、2月4日に大手メディア『ESPN』オランダ版の取材に応じ、佐野を巡る一連の移籍騒動について振り返った。

 同氏は「確かに大きな騒ぎはあった」とした上で、現地1月31日に行われたNEC対AZアルクマール戦(3-1)終了後の夜に状況が一気に慌ただしくなり、4件の具体的なオファーが提示されたと明かした。

 アールベルス氏は、クラブを通さずに佐野本人へ直接働きかける動きがあったことも認め、「多くの人が佐野の頭の中に入り込もうとした」と語ったが、その対応はクラブ内部で管理したと説明した。

 また、アムステルダムでアヤックス関係者が佐野と会談した件についても言及し、数千万ユーロ規模のオファーを含む提案があったものの、移籍は成立しなかった。

 同氏は佐野の売却を見送った理由について、「それは悪いオファーではないが、今は我々が素晴らしい結果に向かう旅の途中にある」と述べ、「今2026年夏であれば歓迎するが、現時点では、我々は佐野と一緒にやり遂げたい」と強調した。

 さらに、プレミアリーグのノッティンガム・フォレストから提示された2,000万ユーロ(約37億円)のオファーについても、「それはあくまで金銭的な価値だ」と語り、UEFAのヨーロッパ大会出場がNECとサポーターにとって歴史的な価値を持つと説明した。

 最後にアールベルス氏は、一連の引き抜きの動きについて「我々は自分たちの方針に従うだけだ。他人が目的のために何をするかは、その人たちの問題だ」と述べ、クラブの姿勢が揺らぐことはなかったとも語っていると同メディアは伝えている。