Jリーグ

星はいくつ?J1リーグ2026新任監督6人の期待度

ミハイロ・ペトロヴィッチ(左)バルトシュ・ガウル(右)写真:Getty Images

2026シーズンのJ1リーグでは、7クラブで監督交代が行われ、新たな指揮官が誕生した。国内外での指導経験を持つ監督が多く、それぞれが新天地でのチーム構築に挑むことになるが、J1という競争環境においては、戦術の浸透力や適応力が成否を分ける重要な要素となる。

ここでは、後任未定のアビスパ福岡を除く6クラブで新たに就任した監督に焦点を当て、これまでの主な実績や指導歴を基に期待度を星5段階で評価する。評価基準は、過去の成績、チーム構築力、J1およびトップリーグでの経験値を総合的に考慮したものだ。


樹森大介監督 写真:Getty Images

水戸ホーリーホック:樹森大介監督

期待度:★★☆☆☆

主な監督実績

  • アルビレックス新潟(2025)

2025シーズンにクラブ史上初のJ1昇格を果たした水戸は、森直樹監督の勇退に伴い、後任として樹森大介氏を指名した。森前監督はフットボールダイレクター(FD)に就任し、事実上の“院政”とも言える体制が敷かれる。樹森氏は2015年から約9年間にわたり水戸のコーチを務め、「守備の森」「攻撃の樹森」と役割分担しながらチーム強化を支えてきた存在であり、ユース年代からクラブを熟知している点は最大の強みと言える。

一方で、トップチーム監督としての実績は2025年の新潟での1シーズンのみ。J1最速解任という結果に終わり、チームは最終的にJ2降格を喫した。水戸はJ1初年度であり、即時的な成果を求めるのは現実的ではない。森前監督との二人三脚体制が再構築されれば、組織力の維持と底上げは期待できるが、まずはJ1の強度を体感する”百年構想リーグ”期間になるだろう。期待度は慎重に【★★☆☆☆】とした。


吉田孝行監督 写真:Getty Images

清水エスパルス:吉田孝行監督

期待度:★★★★☆

主な監督実績

  • ヴィッセル神戸(2017-2018、2019、2022-2025)
  • V・ファーレン長崎(2021)

神戸を2度のリーグ優勝に導いた吉田孝行監督が、2026シーズンから清水の指揮を執る。3シーズンにわたりチームを率い、サポーターからの支持も厚かった秋葉忠宏前監督の後任という点で、就任時点から大きな重圧がかかる。神戸では実績ある選手を揃えながらも全員にハードワークを求め、基準に満たなければイニエスタであっても先発から外すなど、妥協のないマネジメントで攻撃的スタイルを確立した。

清水はJ1復帰初年度となった2025シーズンを14位で終え、チーム基盤の再構築が急務となっている。吉田新監督は神戸時代に自身を支えたスタッフを複数帯同させ、体制面は万全だ。神戸ほどの選手層はないが、戦術の浸透力と統率力には定評があり、短期的な結果よりも中長期的な成長を見据えるなら適任と言える。期待度は【★★★★☆】が妥当だろう。


ミハイロ・ペトロヴィッチ 写真:Getty Images

名古屋グランパス:ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

期待度:★★★★☆

主な監督実績

  • NKプリモリェ(1998-1999、2001/スロベニア)
  • NKドムジャレ(1999-2001/スロベニア)
  • NKオリンピア・リュブリャナ(2001-2002/スロベニア)
  • NKドラボグラート(2003/スロベニア)
  • SKシュトゥルム・グラーツ(2003-2006/オーストリア)
  • サンフレッチェ広島(2006-2011)
  • 浦和レッズ(2012-2017)
  • 北海道コンサドーレ札幌(2018-2024)

2006年の来日以降、足掛け19年にわたりJクラブを指揮してきたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が名古屋の監督に就任する。J1通算594試合、247勝はいずれも外国人監督最多で、日本サッカーへの理解度は群を抜く。広島ではJ2降格と1年での復帰を経験し、浦和ではルヴァン杯制覇、札幌では攻撃的スタイルを確立するなど、クラブの立ち位置に応じたチーム作りを行ってきた。

近年の名古屋は戦力を揃えながらも中位に低迷しており、方向性の明確化が課題となっている。攻撃的サッカーを志向するペトロヴィッチ監督の就任は、停滞感を打破する起爆剤となり得る。実際、浦和(2012年)や札幌(2018年)では就任初年度から好成績を残しており、名古屋でも即時的な上積みが期待される。優勝争い復帰への期待を込め、評価は【★★★★☆】とした。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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