
FC東京所属FW遠藤渓太、FW仲川輝人、MF佐藤恵允、MF安斎颯馬は12月9日、東京都世田谷区役所を訪問し、2025シーズン終了を報告。その時の様子がクラブ公式SNSアカウントで紹介されているが、区側の対応が波紋を呼んでいる模様。一部の区議会議員によるSNS投稿にも注目が集まっている。
FC東京所属の4選手は世田谷区の保坂展人区長らと面会。クラブ公式Xアカウントでは、同区長と4選手によるショット画像などがアップされたほか、「区内で実施した様々な取り組みについて感謝を伝えるとともに、保坂区長からはより上位をめざして頑張って欲しいとのお言葉をいただきました!!」「来シーズンも世田谷区とともに地域を盛り上げていきます」などとポストされている。
また、世田谷区議会議員の加藤たいき氏も「本日 安斎颯馬 選手、佐藤恵允 選手、遠藤渓太 選手、仲川輝人選手が区役所に来てくれ、シーズン終了のお話を伺いました。来年は百年構想、シーズン開幕が変わる、合間にはW杯と日本のサッカーがほぼ一年中観戦出来る、特別な一年。佐藤恵允選手は世田谷区、区立校の出身。岡哲平選手もですので、両選手は特に応援しています。みんなかっこよくて普段全く緊張しないのに緊張した」「同席させていただき光栄でした。 今年度は本当に悔しい1年。良い選手は多いんだから、なんとしてもタイトルが欲しい。子ども連れて、スタジアムにまた行きます!ありがとうございました」と綴っているが、世田谷区や保坂区長のSNSアカウントでは、10日朝の時点でFC東京所属選手のシーズン終了報告に関して触れられていなかった。
この区側の対応を巡り、一部から加藤議員への指摘が寄せられると、同議員は11日に「取り急ぎですが、区の公式HPにあげてもらいました」「淡白ですが。。。」とポスト。「Xは運用の縛りがあるようですが、前向きに改善してくれるとの事です。これまでのFC東京さんと教育委員会とのコラボも広報出来るよう善処するとの事です」と、今後の対応についても報告している。
今回の一件は、単なるSNS運用にとどまらず、自治体が地域スポーツとどう向き合い、その価値をいかに共有していくかを浮き彫りにした出来事である。FC東京と世田谷区の関係は、教育や地域振興にも広がる重要な財産であり、その歩みを丁寧に発信することは行政の責務とも言える。
運用上の制約があるにせよ、区民の関心や誇りに応える姿勢が求められるのは間違いない。今回の指摘と改善の動きが、行政とクラブ、そして地域をより強く結びつける契機となるかが、今後問われていくであろう。
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