
明治安田J1リーグで17位と苦しんだ2024シーズンから一転、今季は過去に浦和レッズや徳島ヴォルティスを率いた経験もあるリカルド・ロドリゲス監督のもと、最終節まで優勝争いを演じた柏レイソル。昨季リーグワースト2位だった得点力は大幅に改善され、今季はリーグ3位まで上昇。シーズンを通して魅力的なフットボールで優勝まであと一歩に迫った。
さらに、2025YBCルヴァンカップでも決勝進出を果たすなど、無冠に終わったとはいえ大きな手応えを得たシーズンだったことは間違いない。今季の戦いぶりをベースに、新シーズンは新たな戦力も加え、今度こそタイトル獲得へと期待を寄せるファン・サポーターも多いだろう。実際、浦和レッズからリカルド監督の教え子でもあるMF大久保智明の獲得が発表されており、来季に向けた意気込みも十分に感じられる。
だが、スタメンのみならずサブメンバーまで多くの選手が活躍しただけに、今季の柏にとって気がかりなのは国内外の他クラブから所属選手に向けられる熱視線だろう。スタメンとして出場し続けた選手はもちろん、ベンチメンバーやシーズン途中に負傷離脱した選手まで評価が及ぶ可能性もあり、チームの急浮上ぶりも相まって例年以上にオファーが殺到することも十分に考えられる。ここでは、そんな柏が今冬絶対に手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく。
5位:小屋松知哉
サガン鳥栖から2022シーズンより柏に加わり4シーズン目を迎えたMF小屋松知哉。加入後は途中出場が多い時期も長くあったが、今季は37試合とほぼすべてのゲームに絡み、うち先発は33試合と年間を通して主軸として稼働した。
今季は自身初となる10アシストを記録し、二桁到達を果たした。チャンスクリエイト総数もリーグ3位と、数字が示す通りピンポイントのクロスなどで多くの好機を演出している。夏に負傷し後半戦出場のなかったMF熊坂光希や、全試合でゴールマウスを守ったGK小島亨介といった選手たちも重要だが、リーグ2位タイのアシスト数を挙げた活躍から、小屋松を手放せない選手5位とした。

4位:細谷真大
日本代表のFW細谷真大も今季柏の躍進を支えた選手の1人だ。新指揮官がFW垣田裕暉を先発させるゲームが多かったことで、昨季までと比較し細谷の出場時間は大きく減ったものの、キャリアハイに迫る11ゴールを挙げてチームトップスコアラーとなっている。
シーズン最終盤の第37節アルビレックス新潟戦では、キャリア初のハットトリックも達成。スタートからの起用であれば、より多くのゴールを生み出せることを証明してシーズンを締めくくったことから、手放せない選手4位とした。まだ24歳と若い細谷には、国内外問わず多くのオファーが届くことだろう。果たしてこの冬の動きはあるのか、最注目の選手であることは間違いない。
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