Jリーグ 横浜FC

横浜FCの今冬補強を評価。注目選手が多数加入!

横浜FC 写真:Getty Images

2023シーズン、J1リーグで最下位となり唯一の降格クラブとなった横浜FC。1年でのJ1復帰を目指した昨季は途中20戦無敗を記録するなど、安定した守備を武器に上位争いを演じた。リーグ終盤戦は上位勢との直接対決で連敗するなど苦しんだが、最終節を引き分けで終え2位でJ1復帰を決めている。

そんな横浜FCはこの冬、昨季期限付きで加入して活躍していた選手をチームに残すことに成功。その一方で、残念ながらチームを去った選手もいるが期待十分な新戦力も複数おり2025シーズンに向けて楽しみも多い冬になっている。ここでは、横浜FCのこの冬の補強について各ポジションごとにA~Eの5段階で評価していく。

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鈴木準弥(町田ゼルビア所属時)写真:Getty Images

GK(ゴールキーパー)/DF(ディフェンダー):評価A

IN

  • GK渋谷飛翔(ヴァンフォーレ甲府より完全移籍)
  • DF熊倉弘貴(日本大学より加入)
  • DF新保海鈴(レノファ山口より完全移籍)
  • DF鈴木準弥(町田ゼルビアより完全移籍)
  • DF山﨑浩介(サガン鳥栖より完全移籍)
  • DF伊藤槙人(ジュビロ磐田より完全移籍)
  • DF秦樹(ユースよりトップ昇格)
  • DFヴァンイヤーデン・ショーン(Y.S.C.C.横浜への期限付き移籍より復帰)

OUT

  • GK永井堅梧(徳島ヴォルティスへ完全移籍)※昨季は清水エスパルスより期限付きで加入
  • DF武田英二郎(引退)
  • DF中村拓海(セレッソ大阪へ完全移籍)
  • DF林賢吾(ティアモ枚方へ期限付き移籍)
  • DFガブリエウ(RB大宮アルディージャへ完全移籍)
  • DF松下衣舞希(FC徳島へ期限付き移籍)
  • DF杉田隼(松本山雅へ期限付き移籍)

守備陣は、最重要とも呼べる選手をチームに残すことに成功した上でセンターバック、サイドバックともに実力者の補強に成功した。まず、最も大きいのは昨季北海道コンサドーレ札幌より期限付きで加入し、14アシストを挙げる活躍でJ1昇格の立役者となったDF福森晃斗が期限付き移籍期間を延長しチームに残ったことだろう。正確無比な左足のキックでチャンスを量産していただけに、2025シーズンも横浜FCのキーマンの1人になることは間違いない。新戦力としてはサイドバックで精度の高いクロスが持ち味のDF新保海鈴とDF鈴木準弥が注目選手。前線に高さと強さのある選手が揃う横浜FCにとって、さらなるクロスの質向上は得点力アップに直結すると言える。さらにセンターバックにも即戦力を加えた。DF伊藤槙人とDF山﨑浩介の加入は、昨季同様シーズンを通して堅守を貫くためにも頼もしい補強と言えよう。

一方で、残念ながら一部の主力選手がチームを離れた。特に痛手なのはDFガブリエウの流出。昨季は25試合に出場し3ゴールの活躍を見せており、その高さは守備はもちろんセットプレーのターゲットとしても魅力だっただけに失ったのは大きいと言わざるを得ない。また、将来性十分なDF中村拓海の移籍もファンやサポーターにとっては寂しいものに違いない。

主力選手に移籍の動きがあったものの、即戦力の獲得に成功し攻守両面で効果的な補強が叶ったと言えよう。何より、もはや中心選手であるDF福森の残留により昨季J2で見せた強みを活かして戦えるのは大きい。重要な戦力を維持した上で選手層に厚みの出る補強となったことから評価を「A」とした。

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名前大島俊亮
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