浦和レッズは12月18日、MF武田英寿がベガルタ仙台へ完全移籍すると公式発表。同じく浦和で出場機会を得られず、アルビレックス新潟経由で海外挑戦を果たしたMF伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV)を比較対象に挙げるファン・サポーターの声が多いが、その伊藤にはステップアップ移籍の可能性があるという。
現在26歳の同選手は、2016年に高卒で浦和へ入団するも、水戸ホーリーホックや大分トリニータへの期限付き移籍もあり、浦和では公式戦わずか7試合の出場に終わった。しかし新潟へ完全移籍をきっかけに、自身のキャリアが好転。加入1年目の2022シーズンからJ2リーグ全試合出場で9ゴールをマークすると、2023シーズンにはJ1の舞台で7得点。同シーズン途中にSTVVへ完全移籍している。
海外挑戦1年目からリーグ戦36試合出場で7ゴールと結果を残した伊藤。2024/25シーズンもここまでリーグ戦12試合のスタメン出場と、レギュラー定着に近づいているだけに、現地でも同選手への評価が上がっているという。
同国のスポーツ番組『TVL Sportcafe』は2024年10月の時点で、「STVV退団が予想される選手」として伊藤を紹介。市場価値を250万ユーロ(約4億1000万円)と見積もると、「今季の躍進が著しい。彼はすでに26歳だが、(かつてSTVVに在籍していた)日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF遠藤航(リバプール)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)の足跡をたどるのだろうか?」と、ステップアップ移籍の可能性を伝えている。
そんな伊藤は、リーグ戦で1ゴールにとどまっているとはいえ、12月1日開催のKRCヘンク戦(ダービーマッチ)でノールックパスから同点ゴールをアシストしたことで話題に。ベルギーメディア『Voetbal』は試合翌日、ベルギー1部リーグ第16節のベストイレブンに日本人アタッカーを選出すると、「彼のテクニックは、他のクラブで付加価値になる」と太鼓判を押している。
武田の浦和退団を受けて、「武田も伊藤涼太郎と同じく、浦和で育たなかったか…」「伊藤涼太郎のように、武田も浦和退団後に化けるかも」といった声が挙がるなど、Xでは18日午後に「伊藤涼太郎」がトレンド入りしている。両選手の今後の活躍を、多くのファン・サポーターが願っているはずだ。
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