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ダイナミックプライシングにつづき…Jリーグチケットのサービス改定巡り物議

Jリーグ旗 写真:Getty Images

 Jリーグは11月29日、Jリーグチケットのサービス手数料改定を発表。2025年からチケット発行のシステム手数料などを値上げするが、これに多くのファン・サポーターから賛否含めて様々な意見が寄せられている。

 当サービスでは、2025年1月7日18時以降のチケット購入分より、これまで無料だったQRチケットのシステム利用料が110円(1枚あたり)となるほか、紙チケットは110円から220円に。セブンイレブンやイーコンテクストでの決済手数料は220円から330円に改定される。また紙チケットの発券手数料は110円から165円に。リセール購入手数料、席変更手数料も110円から220円に値上げする。

 このサービス手数料の値上げについて、Jリーグは「増大するセキュリティ脅威への一層の対策強化、 システムコストの高騰、取引先へお支払いする各種流通コストの値上げ等、社会的経済環境の大きな変化を受けたもの」と説明。

 「お客様の利便性向上に向けたサービスの拡充やサポートの強化、高額転売対策やセキュリティ強化を進めつつも、 コスト削減や運営の効率化等によって、手数料価格の維持に努めてまいりましたが、 その一方で、急速に増大する運用費への対応が急務となっておりました」と、利用者に案内している。

 この各種サービスの値上げを受けて、ネット上では「QRコードにシステム手数料って、どういうこと?何でも金をとろうとしている」「年間パスポート購入者も毎回QRコードの手数料払うということ?」「人手とか紙とか不要だから無料でやれるQRコードじゃないのか」「この改悪はありえない」といった反対意見や異論が。「このご時世、手数料の値上げは仕方ないと思う」と一定の理解を示す声もあるが、QRチケットのシステム利用料設定に納得のいかないファン・サポーターが多いようだ。

 昨今の物価高騰の影響を受けている日本サッカー界。一部クラブのホームゲームにおけるダイナミックプライシングによるチケット販売、J1最終節・北海道コンサドーレ札幌vs柏レイソルなどチケット価格の大幅な上昇を巡る議論も白熱しているだけに、現地観戦からテレビ・インターネット動画配信サービス『DAZN』を通じての観戦に切り替えるファン・サポーターが増加するかもしれない。