韓国プロサッカー連盟は、Kリーグのシーズンを春から秋の現行方式(春秋制)から秋から春に移行する「秋春制」へ変更する検討を開始。11月7日、Kリーグの秋春制移行に関する意見集約の場として、13日に公聴会を開催すると発表した。
秋春制は、欧州のリーグで一般的なシーズン形式であり、AFCチャンピオンズリーグ(ACLE、ACL2)の日程と整合性を保つためにも利便性が高いとされている。韓国国内では、特にリーグ戦を並行して戦うクラブが増えた結果、Kリーグの日程が頻繁に変更される事態が起きており、今年も入れ替え戦が12月中旬までずれ込むなどの影響が出ている。
現在、全北現代モータースは降格危機にある中、ACL2の試合も同時に抱えており、国内リーグでの重要な戦いを前にさらなる負担を強いられている。こうした問題から、ACLEやACL2と同じ秋春制を導入することでスケジュール管理がしやすくなり、全体の運営がスムーズになるとの期待が高まっている。
しかし、韓国の厳しい冬の気候が障壁となる可能性も指摘されている。寒冷期の試合が現実的に可能かどうかは依然として課題であるようだ。また、芝生の管理やスタジアムの整備といったインフラ面での問題もあり、連盟は20日に別途シンポジウムを開き、これらの技術的課題についても検討する予定だという。13日の公聴会と20日のシンポジウムを通じて、秋春制導入の是非が慎重に判断される見込みである。
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