プレミアリーグ アーセナル

アーセナルが今シーズン期待通りに進んでいないワケとは?

ミケル・アルテタ監督 写真:Getty Images

 プレミアリーグ、アーセナルの今2024/25シーズンは、昨2023/24シーズンまでの勢いを保てず、現在は期待を裏切る結果が続いている。昨シーズン2位のアーセナルは、首位マンチェスター・シティを上回るとしてシーズンをスタートさせたが、ボーンマス戦(0-2)やニューカッスル・ユナイテッド戦(0-1)で敗れるなどし、第10節までで5位と苦しい立場に立たされている。

 アーセナルの低迷の原因の1つは守備面の崩壊と伝えられている。昨シーズンと比べて守備力が著しく低下しており、現在リーグ戦6試合連続で失点を許している。堅固な守備があったからこそ上位争いに食い込めた昨シーズンと比較すると、今シーズンの守備の脆さは大きな不安材料となっており、同クラブ所属の日本代表DF冨安健洋の復活も待たれている。

 攻撃面でも、主力選手の離脱が痛手だ。特に、プレーメーカーのMFマルティン・ウーデゴールが負傷で離脱したことにより、チーム全体の創造力が低下。FWブカヨ・サカは9試合で7アシストを記録し攻撃の要として奮闘しているが、ウーデゴール不在の影響で他の攻撃陣が低調に終わっていることは否めない。期待のFWレアンドロ・トロサールとFWガブリエウ・マルティネッリもそれぞれわずか2ゴールにとどまり、得点力不足が深刻化しているのが明らかだ。

 このような状況を打開するため、アーセナルは冬の移籍市場での強化を目指しているようだ。特に注目されているのが、同リーグのウェストハム・ユナイテッドに在籍するMFモハメド・クドゥスだ。彼はアシストやドリブルでアーセナルの攻撃陣に不足している創造性を補える可能性があると評価されているが、その移籍には9,000万ポンド(約177億円)が必要とされ、チームにとってリスクのある投資となる。それでもクオリティの向上を図り再び上位争いに戻るためには、積極的な補強が求められているのは明らかだ。