森保一監督率いる日本代表は8月29日、FIFAワールドカップ(W杯)26アジア最終予選の中国戦(9月5日=埼玉スタジアム)とバーレーン戦(9月11日=バーレーン)に向けたメンバー27人を発表した。
日本代表は同予選で、オーストラリア代表、サウジアラビア代表、バーレーン代表、中国代表、インドネシア代表とともにグループCに属しており、厳しい戦いが予想される。
今回のメンバー発表では、MF伊東純也(スタッド・ランス/フランス1部)、MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン/イングランド1部)が約7か月ぶりに復帰している。
伊東は一部週刊誌で女性への性加害疑惑が報じられた影響により、今冬に行われたAFCアジアカップカタール2023の代表チームを途中離脱。以降は召集されていなかったが、所属するスタッド・ランスでは試合に出場していた。
8月には性加害疑惑が不起訴となり、刑事事件としては終了に。
今回の召集について山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「起訴・不起訴は関係ない」と強調。依然として民事で係争中という状況を考えると、この件に関して深く言及できないのも納得できる。
指揮官である森保監督は伊東の選出理由について次のように語った。
「今回の召集に関して1つ大きなポイントとしては、彼がスタッド・ランスの選手としてジャパンツアーを行い日本でプレーしていた時に、メディアの皆さんを含め多くのサポーターの皆さん、国民の皆さんが温かく彼を見守っていただけるという環境があることを見て、私自身落ち着いて、彼もチームも活動できると判断させていただきました」と説明。
伊東のサイドを切り裂くスピードは大きな武器となり、日本代表の攻撃陣に厚みをもたらしてくれるであろう。
三苫も負傷の影響で3月、6月のシリーズは選外だったが、現在は復帰しており、所属しているブライトンでは今季開幕戦でゴールを決めるなど好調ぶりがうかがえる。
伊東、三苫の鬱憤を晴らす活躍で最終予選のスタートダッシュに期待が集まる。
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