
J2降格の清水エスパルスに所属するブラジル人MFヤゴ・ピカチュウ(30)は、ブラジル1部フォルタレーザECへの復帰が不可能とみられていた。しかしここにきて古巣復帰にむけた交渉が進んでいるようだ。4日、ブラジルメディア『グローボ』が報じている。
同選手は今年7月、ブラジル1部フォルタレーザECから清水エスパルスへ完全移籍。7月31日の第23節・サガン鳥栖戦で先発出場しJリーグデビューを果たすと、その後9月中旬まで7試合つづけてスタメン出場。10月以降は全4試合で途中出場したが来日初ゴールを挙げることはできなかった。
そんなピカチュウの去就について、同選手の代理人は先月中旬にブラジルメディア『Diario do Nordeste』のインタビューで「ピカチュウが日本に来た時に清水エスパルスが低迷していた。彼自身かなり苦しんだが、トップレベルに戻った。(ブラジルに)戻るのはかなり難しいし、ありえない」
「清水エスパルスとは2年間の契約を残している。年俸も高く、フォルタレーザEC(の支払える)のレベルをはるかに超えている」とコメント。今冬古巣復帰の可能性が低いとの見解を示していた。
また清水エスパルスはJ2降格という結果に終わったものの、先月23日にゼ・リカルド監督の来季続投を公式発表。ピカチュウとゼ・リカルド監督はヴァスコ・ダ・ガマでもともに仕事をしていただけに、同監督の契約更新でピカチュウ残留の可能性があるとの憶測が駆け巡っていた。
しかし『グローボ』の報道によると、フォルタレーザECは1年間の無償レンタルによるピカチュウ再獲得にむけて交渉を進めているとのこと。年俸に関してはフォルタレーザEC側は全額負担するほか、買い取りオプションを付帯する方向で議論が進んでいるという。
ピカチュウと清水エスパルスの契約内容については「年俸70万ドル(当時約9600万円)による2年半契約」と複数のブラジルメディアが報道。またフォルタレーザECの会長は同選手の放出で移籍金80万ドル(当時約1億1000万円)を手に入れることを明かしていた。
なお清水エスパルスはJ2降格の影響もあり、DF立田悠悟(24)とDF片山瑛一(31)の退団がすでに正式決定している。これまで大型補強により注目を集めていたが、今オフは一転して複数選手の放出を余儀なくされそうだ。
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