明治安田生命J1リーグのガンバ大阪は6月30日、日本代表FW鈴木武蔵(28)の獲得を公式発表している。その鈴木武蔵は2020年8月に北海道コンサドーレ札幌からKベールスホットVAへ完全移籍しているが、この時の両クラブによる取引内容をベルギーメディア『VOETBAL』が報じた。
鈴木武蔵は2019年1月に北海道コンサドーレ札幌へ加入すると、移籍1年目からJ1リーグ32試合の先発出場で13ゴール5アシストをマーク。2020シーズンはハムストリングスの負傷もあり公式戦5試合の出場にとどまっていたが、5試合すべてで得点をあげると、シーズンなかばで海外挑戦を果たしていた。
KベールスホットVAに移籍すると、2020/21シーズンにジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)で6ゴールをマーク。しかし2021/22シーズンはリーグ戦でわずか13試合の先発出場にとどまり、1ゴール1アシストという結果に。KベールスホットVAもシーズン序盤の大型連敗を喫すると、最後まで最下位から抜け出せず2部に降格していた。
同選手についてベルギーメディア『Gazet van Antwerpen』は5月中旬、選手サイドがクラブに対して2部降格時に適用可能な退団条項の行使を申し入れたと報道。シント=トロイデンVV移籍が噂される中、6月30日をもってKベールスホットVAを退団し、ガンバ大阪へ移籍している。
『VOETABAL』の報道によると、KベールスホットVAは鈴木武蔵獲得で北海道コンサドーレ札幌に移籍金150万ユーロ(当時約1億9000万円)を支払ったとのこと。クラブ歴代最高額での新戦力獲得だったものの、わずか2年で契約解除で退団したこともあり、「2シーズンで7ゴールと2アシストと期待を大きく下回る結果に終わった」と厳しい評価を与えている。
ベルギーでの2年間で思うような結果を残せなかった鈴木武蔵。Jリーグ復帰を決断した同選手の再起が期待される。
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