明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)を川崎フロンターレへ放出している。そのチャナティップの後釜候補としてベトナム代表MFグエン・クアン・ハイ(24)の名前が挙がっていたが、同選手の獲得は厳しいようだ。25日、ベトナムメディア『CONG LUAN』が伝えている。
身長168cmで左利きのクアン・ハイは、2015年からハノイFCに在籍。トップ下を本職とする中、2021シーズンはリーグ戦12試合中9試合に出場している。また、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選ではここまでの全6試合でスタメン出場しているほか、先月から今年1月1日にかけて行われたスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では6試合中5試合で先発出場して2ゴール2アシストをマーク。今月末のカタールW杯アジア最終予選2試合に臨むベトナム代表メンバーにも順当に選出されている。
一方、北海道コンサドーレ札幌はチャナティップにかわる即戦力として、2021シーズン限りで名古屋グランパスを退団したブラジル人MFガブリエル・シャビエル(28)を獲得。ただ、東南アジアでのマーケット戦略を継続するという観点からもブリーラム・ユナイテッド所属のタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)獲得に動く可能性が伝えられているほか、クアン・ハイも候補に挙がっていた。
しかし、ハノイFCの会長はベトナムメディアの取材に対してクアン・ハイとの交渉を順調に進めていることを明言。両者の現行契約は今年4月に満了となるものの、新たに3年契約を結ぶとのこと。現在は細部を詰めている段階にあり、カタールW杯アジア最終予選・中国戦開催日の来月1日以降で合意に達するようだ。
なお、スパチョークの去就については、現時点でブリーラム・ユナイテッドに北海道コンサドーレ札幌からのオファーが届いていないと伝えられている。しかし、チャナティップの元通訳担当であるティワーポンさんがタイメディア『サイアムスポーツ』の取材に対して、北海道コンサドーレ札幌が今夏の移籍期間にブリーラム・ユナイテッドに対して同選手の獲得オファーを提示する準備をしていることを明言していた。
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