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ミラン復帰のイブラヒモビッチが、ピッチ上で証明した5つのこと

写真提供:acmilan.com

著者:菊池大将

昨年12月27日に、約10年ぶりにミランへ復帰した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ。日本時間11日に行われたカリアリ戦でゴールを記録し、早速チームの勝利に貢献した。

38歳という年齢や欧州サッカーの最前線から離れていたこともあり、活躍に疑問の声も少なくなかったイブラヒモビッチ。しかし、同選手はピッチ上でそういった否定的な意見をねじ伏せた。

今回は、そんなイブラヒモビッチがここまでに出場した2試合で証明した5つのことをご紹介する。


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高い技術力は錆びていない

イブラヒモビッチと言えば、恵まれた体格を活かしたプレーが目立つ選手ではあるが、足下の技術も高い選手だ。これまでのキャリアでは、その技術を活かして多くのゴールやアシストに繋げてきた。

38歳となったイブラヒモビッチだが、高い技術力は全く錆びていないようだ。途中出場したサンプドリア戦では誰よりも精確なクロスを供給。カリアリ戦では高いシュート技術を存分に見せつけた。

もちろん、パスの技術も申し分ないレベルを維持している。体格を活かしたポストプレーからボールをはたくことで、ミランの攻撃はこれまでに見ることができなかったスムーズなものになった。


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2列目でもプレー可能

2-0で勝利したカリアリ戦では、カリアリはイブラヒモビッチのボックス付近でのプレーを明らかに警戒していた。その中でもポストプレーなどを問題なく行えるのは流石だ。

しかし、最もカリアリを苦しめたのはイブラヒモビッチが1.5列目や2列目で攻撃の指揮を執った場面だった。突然ポジションを通場よりも低い位置に取ったイブラヒモビッチに対して隠すことのできない戸惑いを見せ、高い位置でのプレスに迷いが生まれ、結果としてボールを回されながらシュートチャンスをまで持っていかれるシーンが多かった。

また、イブラヒモビッチが突然いなくなることで、最終ラインのディフェンダー陣も戸惑っていた。ラファエル・レオンなどに隙を見せ、ゴールを奪われる結果に繋がっている。イブラヒモビッチのプレーの選択肢の多さが、ミランを生まれ変わらせようとしている。


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体力も問題なし

イブラヒモビッチ獲得に際して、最も懸念すべきことが体力面だったかもしれない。38歳となった選手が、欧州5大リーグの最前線でプレーするのを想像することは難しいことだ。

しかし、イブラヒモビッチはこの問題もクリアしているように見える。カリアリ戦では問題なく90分間試合に出場。もちろん他の選手に比べて守備の負担は少ないが、終盤に献身性を見せる場面も少なくなかった。フィジカル面でも圧倒的な強さを見せ、年齢を感じさせることはなかった。

また、イブラヒモビッチは試合の中でエネルギーを節約する方法も身につけているようだ。明らかに他の選手に比べて無駄な動きがなく、かつ的確にポジションを取ることができていた。


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リーダーの素質

後方の選手をまとめるのがアレッシオ・ロマニョーリなら、前線の選手をまとめるのはイブラヒモビッチになるのだろう。すでにリーダーとして振舞い、周囲の選手も敬意を持ってともにプレーしていることが伺える。

これはミランにとって欠けていた重要なパートだ。ピッチ内で確固たるリーダーシップを発揮する選手がいないとどうなるかは、今シーズン、バンサン・コンパニを失ったマンチェスター・シティを見ればわかるだろう。


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チームの中心となる

存在感、実績、能力、どれをとってもミランの中で秀でているイブラヒモビッチ。これは悪い面を見せることもあるかもしれないが、どうしても彼を中心にチームを構築することが求められる。

ここまでの2試合で言えば、スソは間違いなくお払い箱となるだろう。対照的に、運動量と走力があり、一定以上の技術を持つサム・カスティジェホは重宝されていくはずだ。カリアリ戦のカスティジェホは、守備面での高い貢献によりチームを支えていた。もちろんカスティジェホだけでなく、すべての選手がイブラヒモビッチを活かすために豊富な運動量を見せた。

また、クシシュトフ・ピョンテクにも茨の道が待っているだろう。ラファエル・レオンはボールを持ったイブラヒモビッチの周りを走り回り、前線でタッグを組むのが実戦では初めてとは思わせない相性の良さを披露した。

ミランが行う今後の攻撃面での補強は、イブラヒモビッチありきなものになっていくことが予想できる。

名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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