プレミアリーグ第15節までを終えて4勝7分4敗の11位と、近年の中でも際立って低調なシーズンとなっているアーセナル。21得点、23失点と攻守の両面でパッとしない。
このままではチャンピオンズリーグ(CL)はおろか、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権すら手にすることが難しいアーセナル。しかし、苦しい戦いが続くチームとは裏腹に、素晴らしい活躍を見せる選手たちも在籍している。今回はそんな4人の選手をご紹介する。
ベルント・レノ
今シーズンのレノは、プレミアリーグで最も多いセーブ数を記録している。アーセナルの守備陣に問題があることも事実だが、それでもこの結果は素晴らしい。
レノはここまでのシーズンで66のセーブを記録している。これにマシュー・ライアン(ブライトン)、マルティン・ドゥーブラフカ(ニューカッスル)、アーロン・ラムズデール(ボーンマス)といったGKたちが続いている。アーセナルがこれらのクラブと同じくらい被シュートを許しているということになるだろう。
1試合平均で被シュート6本のレノ。他のビッグ6の中では最も多い数字だ。アーセナルのGKがレノでなければ、もっと失点は増えているのかもしれない。
ガブリエウ・マルティネッリ
今夏の移籍市場でアーセナルが最初に獲得したのがマルティネッリだ。700万ユーロの移籍金でブラジルのイトゥアーノから獲得した。
そのマルティネッリは今シーズン、リーグ戦以外(リーグ戦は途中出場が多く十分なプレー時間を得られていない)では6試合に出場し7ゴール、2アシストと素晴らしい結果を残している。18歳の同選手に対する期待を大きく上回る出来と言えるだろう。ピエール=エメリク・オーバメヤンをバックアップするのに十分なパフォーマンスを見せている。
もちろん、18歳のマルティネッリに与えられる出場機会は多くなく、リーグ戦よりもELで起用されることが多い。それでもスタメンに抜擢された試合で結果を残し続ける点は高く評価できるだろう。アーセナルにとって数少ない希望の光だ。
キーラン・ティアニー
マルティネッリと同じく、今夏の移籍市場でアーセナルに加入したティアニー。アーセナルで最高のスタートを切ったとは言い難いが、ここまでのパフォーマンスは評価できるといっていいだろう。
ティアニーはセルティック時代の輝きを放っているとは言い難いが、今シーズンすでに3アシストを記録している。2試合でクリーンシートに貢献しており、アーセナルのディフェンス陣では数少ないポジティブな印象を与えてくれる選手だ。
高い攻撃能力に加えて、これまでのアーセナルの左サイドバックにはなかった確かな守備力を披露しているティアニー。オーバメヤン、アレクサンドル・ラカゼットとの相性もよく、ここからのシーズンも活躍に期待できるだろう。
オーバメヤン
昨シーズンに22ゴールを記録し、プレミアリーグ得点王に輝いたオーバメヤンは今季も好調だ。アーセン・ベンゲル元監督の置き土産ともいえる選手は、5600万ポンドという移籍金にいい意味で見合わない活躍を見せている。
今シーズンに23得点を記録しているアーセナルだが、その内10得点はオーバメヤンのゴール。得点ランキングで3位にランクインしている。
来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に失敗した場合、クラブを離れるとみられているオーバメヤン。同選手を失うことは、アーセナルにとって悪夢と言えるだろう。
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