
昨年12月18日にジョゼ・モウリーニョ前監督を解任し、オーレ・グンナー・スールシャール現監督の就任を発表したマンチェスター・ユナイテッド。スールシャール監督が就任して以降、アレックス・ファーガソン氏の長期政権時のような輝きを取り戻し始めている。モウリーニョ前監督の下では才能を発揮しきれなかった選手たちも、かつての輝きを取り戻した。しかし、ユナイテッドがスールシャール政権になるまでの間、多くのスター選手がユナイテッドに入団しては、真価を発揮できずに退団していった。そこで今回は、スールシャール政権下なら活躍できたであろう3選手をご紹介する。

モルガン・シュネデルラン
ルイ・ファン・ハールは中盤を支配するための選手として、シュネデルランを獲得した。しかし、期待されたパフォーマンスを見せることはできず、彼がユナイテッドに与えたものはあまりにも少なかった。一方でモウリーニョ政権下で獲得したフレッジや、アンドレアス・ペレイラを見てほしい。彼らも求められたものを中々発揮できなかったが、スールシャールが監督になると徐々に実力を発揮。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグでは、パリ・サンジェルマンを相手にこれまで見たこともないような素晴らしいパフォーマンスを披露し、チームの逆転勝利に大きく貢献した。モウリーニョが監督のままでは、シュネデルランのように何もできずに退団していたかもしれない。シュネデルランもスールシャール政権下でなら、真価を発揮できた可能性がある。

デイリー・ブリント
ブリントはファーガソン勇退以降のユナイテッドにとって、有益な選手となるはずだった。ピッチ上での貢献度の高さと天才的なプレーは、それを期待させた。そして、彼はユナイテッドにとって欠かせない選手として活躍をつづけた。モウリーニョが監督に就任するまでは。モウリーニョが監督に就任すると、半ば構想外となり出場機会を大幅に減らした。ただ、スールシャールであれば、複数ポジションをこなせる彼を無駄にはしなかっただろう。2018年夏の移籍市場で、ユナイテッドは大きな財産を失ったと言える。

メンフィス・デパイ
リーグだけではなく、ワールドカップでのセンセーショナルな活躍もあり、ユナイテッド加入を決めたデパイ。プレースタイルなどから、クリスティアーノ・ロナウドと比較する声も少なくなかった。しかし、彼はルイ・ファン・ハールのシステムにフィットすることができなかった。結果として2年足らずでオリンピック・リヨンに売却されている。彼は守備面での枷に捕らわれ、自由を奪われてしまった。若い選手の活躍できる部分を選手とともに模索し、ある程度の自由を許容するスールシャールの下であれば、輝けた可能性は高いだろう。その後のリヨンでの活躍を見れば、強くそう思うはずだ。
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